2016/09/26(Mon)
【栗東】
◆サトノアーサー(牡、父ディープインパクト、母キングスローズ、栗東・池江泰寿厩舎)
 母は現役時代にニュージーランド、オーストラリアで活躍し、G1はNZ1000ギニーを制している。本馬は2015年セレクトセール1歳にて、1億9500万円(税抜)で落札されている。

 札幌競馬場に入厩した後、栗東へ移動し、9月22日にはレースでも騎乗予定の川田将雅騎手が跨ってCWでの併せ馬。フォイヤーヴェルクを追走して、追い出されてからしっかり伸びて先着。ラスト1Fは11.7秒と素晴らしい伸びを見せている。調教を見ている印象では、かなり気性の激しいところがありそうだが、それが瞬発力の源なのかも知れない。10月1日(土)阪神芝2000mでのデビュー戦が楽しみ。

◆アットザトップ(牡、父デュランダル、母セレブラール、栗東・角田晃一厩舎)
 半姉は今週のスプリンターズSにも出走予定のベルカント(父サクラバクシンオー)。姉は重賞5勝の名牝で、2歳時からファンタジーSを勝つなど息の長い活躍を見せている。それだけにどうしても姉との比較になるが「デュランダル産駒ということもあってか、体はコンパクトでひと回りくらい小さいですね。でも幅があって、ピッチ走法なので、短距離タイプであることは間違いなさそう」と角田晃一調教師。

 夏場に栗東へ入厩していたが、状態面も考慮して一旦放牧。9月に再入厩しているが、それからの動きは上々。9月14日のDPでは3頭併せを最後方から追走して同入しているし、9月21日の坂路ではレースで騎乗予定の松若風馬騎手が跨って、2歳未勝利に大差先着。時計は4F53.2秒とベルカントのデビュー前のベスト時計と変わらない。デビュー戦は姉のG1出走と同じ10月2日(日)、番組は阪神芝1200mが予定されている。

◆ゼルビーノ(牡、父ゴールドアリュール、母マチカネホレルナヨ、栗東・西園正都厩舎)
 半兄オレニホレルナヨ(父サクラバクシンオー)は芝短距離で4勝を挙げたが、本馬は10月1日(土)京都ダート1800mでデビュー予定。「父がゴールドアリュールで、その遺伝が強いのでしょう。いかにもダートの中距離タイプといった感じ」と西園正都調教師。

 調教も西園厩舎にしては珍しく、2週続けてのCW追い切り。9月22日はウニオミュスティカとの併せ馬だったが、追われてからしっかり伸びて先着。時計は6F82.2秒、1F12.1秒と速く、新馬としては水準以上の動き。1週前の時点で出走態勢が整ったという感じだろう。鞍上はM.デムーロ騎手が予定されている。

◆エイシンプロング(牝、父エイシンアポロン、母エイシンチーター、栗東・野中賢二厩舎)
 おじに2006年NZTを勝ったマイネルスケルツィや芝で4勝を挙げたティアップゴールドがいる血統。クロフネ産駒の半姉エイシンチャーターは京都ダート1400mの未勝利を勝ち上がっている。

 本馬は9月8日のゲート試験に合格。9月22日はレースでも騎乗予定の藤岡佑介騎手が跨って、芝コースでの追い切り。エイシンリーダーを追走して最後はきっちり追いついている。「余裕のある動きで、ジョッキーも好感触を掴んだようです。ゲートセンスがある馬なので、初戦向きでしょうね」と野中賢二調教師。10月2日(日)阪神芝1200mでのデビュー戦が予定されている。

【美浦】
◆ハートリッチ(牡、父ハービンジャー、母デアリングハート、美浦・加藤征弘厩舎)
 2015年のセレクトセールに上場され、宇田豊氏が6000万円(税抜)で落札した。サンデーサイレンス産駒の母は重賞3勝(クイーンS、府中牝馬S=2回)、NHKマイルC2着などの活躍馬。伯父に重賞3勝(武蔵野S、アンタレスS、マーキュリーC)のピットファイターがいる。ゲート試験に合格後は山元トレセンで乗り込み、9月に再入厩。中山の最終週に照準を定め、ウッドチップコースで追い切りの本数を重ねてきた。

「再入厩後も順調だし、ひと追い毎に良くなっている。ハービンジャーの子にしては緩さがないし、いい雰囲気。タイプ的に中山の馬場は合いそう」と加藤征弘調教師。10月2日(日)、中山の芝1800mを武豊騎手で予定している。

◆プンメリン(牝、父スズカマンボ、母メジロシーゴー、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 2015年のセレクトセールに上場され、ビッグレッドファームが2100万円(税抜)で落札した。一族からは中京記念を連覇したフラガラッハが出ている。

「素直で前向きさがあるし、稽古では自分からハミを取っていく。本場馬(芝)でも水準級に動けているし、あとは実戦に行ってどうかでしょう。1600mや1800mも考えたけど、まずは1200mを使ってみることにした」と鹿戸雄一調教師。10月1日(土)、中山の芝1200mを予定している。

◆マイネルアムニス(牡、父Mizzen Mast、母Patineuse、美浦・畠山吉宏厩舎)
 異父兄のProtectionistは豪GIメルボルンCを勝ち、昨年の豪最優秀長距離馬に輝いた。この夏には独GIベルリン大賞を勝っている。22日には柴田大知騎手を背に坂路で4F52.4-37.9-24.4-11.8の好タイムをマーク。古馬のマイネルホウオウを相手に時計的にも目立つ動きを見せた。

「春に入厩したときは体質的にも弱いところがあったけど、牧場に戻して成長を促した。いい動きをしているし、ジョッキーの感触も上々。兄は長い距離で走っているけど、ガッシリとした体つきや調教の動きを見ると短い距離のほうが良さそう。芝から使うかダートにするかは様子を見て考えます」と畠山吉宏調教師。10月1日(土)と2日(日)に組まれている中山の芝1200mかダート1200mを予定している。

◆ウィーヴァー(牝、父ストリートセンス、母モケット、美浦・黒岩陽一厩舎)
 祖母は愛GIIIメイトロンSを勝っている他、英GIコロネーションS2着、米GIクイーンエリザベス2世C2着などの戦歴。3代母の異父兄にはMiswakiがいる。それほど目立つ時計こそ出していないが、仕上がり自体は順調なようだ。

「小柄な牝馬で仕上がり早。初戦向きのタイプだと思います」と黒岩陽一調教師。10月1日(土)、中山の芝1200mを田辺裕信騎手で予定している。
[ ナリティー at 2016/09/26(Mon) 18:58コメント(0) ]
2016/09/19(Mon)
【栗東】
◆ジュンテオドーラ(牝、父ディープインパクト、母アートプリンセス、栗東・友道康夫厩舎)
 半兄に新馬、プラタナス賞を連勝したタップザット(父Tapit)がいる血統で、本馬は2015年セレクトセール1歳にて、6000万円(税抜)で落札されている。ダートで活躍した兄がいるだけに、芝での適性について気になるところだが「年明けまでは繋ぎが立ってダートっぽい感じだったけど、成長と共に繋ぎも柔らかくなって、芝でやれそうな感じ」と友道康夫調教師。

 8月25日にノーザンファーム天栄から栗東へ入厩。9月8日のDPでは先週デビューしたタピゾー相手に遅れてしまったが、レースでも騎乗予定のC.ルメール騎手が跨った9月14日のDP追い切りではアドマイヤイバマを追走して同入。動きも時計も良くなっており、走れる状態が整ってきた。デビュー戦は9月24日(土)阪神芝1600m(牝)を予定している。

◆エアウィンザー(牡、父キングカメハメハ、母エアメサイア、栗東・角居勝彦厩舎)
 母は現役時代に2005年秋華賞を優勝しており、全兄エアスピネルは新馬、デイリー杯2歳Sを連勝している。本馬は7月14日にゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、9月に栗東へ帰厩している。

 9月14日にレースでも騎乗予定の武豊騎手が跨って、エルプシャフトに先行する併せ馬。前半ゆったり、ラスト1Fでしっかりという瞬発力重視の追い切りだったこともあり、古馬に見劣る動きだったが、時計自体は悪くない。帰厩してからの追い切り本数がさほど多くないので、中身の問題もあるだろうが、良血だけにセンスで走る可能性も十分にある。デビュー予定の9月25日(日)阪神芝1800mは兄も神戸新聞杯に出走予定だけに、注目度も高くなりそう。

◆オトチャン(牝、父ハーツクライ、母シャペロンルージュ、栗東・音無秀孝厩舎)
 母は現役時代に芝短距離で4勝を挙げており、半姉にはダート短距離で2勝したリアルモード(父ゼンノロブロイ)がいる血統。本馬は8月13日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩。8月24日にはゲート試験に合格しており、ここまで順調にデビュー過程を踏んでいる。

 9月1日の坂路追い切りでは一杯に追われて、4F55.6秒と時計も動きも物足りなさを感じる内容だったが、9月14日の坂路追い切りではレースで騎乗を予定している四位洋文騎手が跨って、併せ馬を追走先着。4F53.6秒、1F12.3秒と動きは確実に良化を辿っている。デビュー戦は9月24日(土)阪神芝1600m(牝)を予定している。

◆プルメリアミコ(牝、父ケイムホーム、母ミコノス、栗東・鈴木孝志厩舎)
 同厩舎で管理されている半姉オルノス(父ゴールドアリュール)は新潟ダート1200mで未勝利勝ち。母系には2012年函館2歳Sを勝ったストークアンドレイがいる血統。

 8月24日のゲート試験ではダッシュ力のあるところを見せていたが、8月31日の坂路追い切りや9月7日のCW追い切りでは目立った時計を出しているわけではない。ただ、CWでの併せ馬にしても動きに余裕があって、新馬とは思えないスムーズさがある。9月16日の坂路での併せ馬も相手の新馬をぶっちぎっての先着。これも時計が4F55.0秒と地味なので、目立ってこないが、動き自体は最後まで力強く走れており、軽く水準レベルを超えている。9月24日(土)阪神ダート1400mのデビュー戦が楽しみ。なお、鞍上は和田竜二騎手が予定されている。

【美浦】
◆キャナルストリート(牝、父マンハッタンカフェ、母フィラストリート、美浦・大竹正博厩舎)
 8歳上の異父姉ブロードストリートはローズSの勝ち馬。秋華賞でも2着に好走するなど牝馬の重賞戦線で活躍した。その他にも現5歳のドラゴンストリートや現4歳のロイヤルストリートなど兄姉はコンスタントに走っている。先週の追い切りはウッドチップコースで長めから時計を出し、年長馬を相手にキビキビとした動きを見せた。

「いい動きをしますね。トモに丸みがあるし、女の子らしい体つき。すごく体の使い方がいいし、キレと持久力の両方を兼ね備えているように感じます」と大竹正博調教師。当初は次開催の東京を考えていたというが、「最初の追い切りから楽な感じで動けていたし、やり出したら考えていたよりも早く仕上がりそうだったので中山に切り替えました」と予定を繰り上げてきた。今のところは9月25日(日)、中山の芝2000mを視野に入れている。

◆ファンヴィー(牡、父フレンチデピュティ、母クラックコード、美浦・黒岩陽一厩舎)
 ダンスインザダーク産駒の母は通算1勝。兄姉はコンスタントに勝ち上がっている。伯母が阪神JF2着のシークレットコード。叔母にはフローラS2着のパールコードがいる。

「500キロを超す大型馬ですが、仕上がり自体は順調です。ストライドが大きな走りをするし、どちらかと言うとパワー型ですね」と黒岩陽一調教師。9月25日(日)、中山のダート1200mを内田博幸騎手で予定している。

◆フェールデクール(牡、父ダノンシャンティ、母モンプティクール、美浦・高柳瑞樹厩舎)
 クロフネ産駒の母は新馬勝ちを含め、通算3勝。伯母にオークストライアルの4歳牝馬特別を勝ち、本番のオークスでも3着に好走したリトルオードリーがいる。先週の追い切りは古馬と併せ、しっかりと動けていた。

「ゲート試験に合格後は牧場で乗り込んできました。現3歳の姉(ブランシェクール)より、体質的にしっかりとしています。気持ちの面も前向きだし、いいところがありそうですね」と高柳瑞樹調教師。9月24日(土)、中山の芝1600mを柴山雄一騎手で予定している。

◆ベストリゾート(牡、父ハービンジャー、母ガラディナー、美浦・木村哲也厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母は通算2勝。叔父に関屋記念2着、阪神C3着など重賞戦線で活躍したリザーブカードがいる。昨年のセレクトセールに上場され、3100万円(税抜)で落札された。

「だいぶ実が入り、ひと追い毎に良くなってきています。いかにもハービンジャー産駒らしい感じで長く脚を使いそうなタイプ。のんびりとした性格だし、長めの距離が合いそうです」と木村哲也調教師。9月25日(日)、中山の芝2000mを予定している。
[ ナリティー at 2016/09/19(Mon) 20:38コメント(0) ]
2016/09/13(Tue)
【栗東】
◆スティッフェリオ(牡、父ステイゴールド、母シリアスアティテュード、栗東・音無秀孝厩舎)
 夏の新潟マイルでデビュー勝ちを決めたサプルマインドの半弟ということで、POG取材時から注目を集めていた馬。ただ7月に入厩して、ゲート試験に合格した時点では音無秀孝調教師のトーンもさほど上がっていなかった。ところが8月12日にグリーンウッドから栗東へ再入厩して以降、追い切りの動きは日増しに良くなっている。

 8月31日は坂路でレースでも騎乗予定の松若風馬騎手が跨り、ダノンリバティとの併せ馬。手応えが楽な相手に対して、こちらは一杯だったが最後まで食い下がって同入。4F52.4秒をマークしたことで、9月7日は新馬勝ちしているアメリカズカップとの併せ馬。追走して最後はこちらが楽な手応えで大きく先着。4F51.5秒と大きく時計を詰め、その数字は新馬としての水準を遥かに上回っている。デビューが予定されている9月18日(日)阪神芝1800mでの勝ち負けはもちろんのこと、最終追い切りでどんな動きを見せ、レースではどんなパフォーマンスを見せてくれるか。そんな楽しみさえあるのではないだろうか。

◆グランサラ(牝、父プリサイスエンド、母トゥーラムール、栗東・牧田和弥厩舎)
 母系には芝で4勝を挙げ、今年のクイーンSではマコトブリジャールの3着だったダンツキャンサーがいる血統。2015年北海道サマーセールでは、250万円(税抜)で落札されている。

 本馬は8月19日にゲート試験に合格。当時は「これから本格的な追い切りをやって適性を探っていこうと思います」ということだった牧田和弥調教師。その後、9月17日(土)阪神ダート1800mでのデビューが決まったということで、ダート適性が高いということだろう。9月8日の坂路では、レースでも騎乗が予定されている浜中俊騎手が跨って単走での追い切り。4F53.3秒、1F12.4秒としっかり動けている。この動きに「順調ですね」と同師。ここを目標に仕上げている馬も多く、高いメンバーレベルが予想されるが、その中でも上位の評価を受ける馬であることは間違いない。

◆ザウォルドルフ(牡、父ディープインパクト、母ウィーミスフランキー、栗東・友道康夫厩舎)
 母は現役時代に米G1を2勝。本馬は2014年セレクトセール当歳では1億4400万円(税抜)で落札されている。函館競馬場でゲート試験に合格した後、牧場に戻って再調整し、8月11日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩している。

 9月1日のCWではアドマイヤミヤビを追走して、追われるも前に追いつけずに遅れてゴール。時計も決して速くなかったが、相手が攻め駆けすることを考えれば仕方ないかなといった感じ。しかし、9月8日のDPでの併せ馬ではアドマイヤキズナを追走して、最後は同入に持ち込む動き。時計の出やすいポリトラック馬場とはいえ、6F78.4-5F64.0-4F49.7-3F36.9-1F11.6秒は優秀な時計。追うごとに動きが良くなっているという表現が適当ではないだろうか。デビューは9月18日(日)阪神芝1800mをC.ルメール騎手で予定している。

 なお、同厩舎で同馬主(大塚亮一氏)のタピゾーは9月8日のDPでジュンテオドーラを突き放す動きを見せて、1F11.3秒をマーク。こちらは9月17日(土)阪神ダート1800mを鮫島克駿騎手でデビューする予定となっている。

◆スリーソードシチー(牡、父デュランダル、母スリーキュート、栗東・北出成人厩舎)
外がスリーソードシチー
 父産駒には小倉2歳Sを勝ったジュエルオブナイルやオークスを制したエリンコート、中京記念を連覇したフラガラッハなどがおり、様々なタイプを輩出している。母は現役時代に芝短距離で3勝を挙げており、そういったところを受け継いでいる印象を受けるピッチ走法が特徴的。

 ゲート試験に合格するとその後も順調に追い切りを重ねて、水準程度の時計を出して動いている。9月7日のエテレインミノルとの併せ馬ではレースで騎乗予定の幸英明騎手が跨って、CW6F84.9秒をマーク。少し遅い数字だが、外を回っていたこともあり、6Fから時計を出していることを評価したい。軽い走りをするので、ウッドチップよりもスピードの出る芝でどんな動きができるか。9月17日(土)阪神芝1400mでの走りに注目したい。

【美浦】
◆マイティーキュート(牝、父ダイワメジャー、母マイティースルー、美浦・田村康仁厩舎)
 クロフネ産駒の母は芝で4勝。伯母にフラワーC2着のスルーレート、いとこに札幌2歳S3着と重賞でも活躍したハイアーレートがいる。9月1日、7日の追い切りでは古馬に先着。しっかりと負荷を掛け、ウッドチップコースで5F66秒台と時計的にも上々だ。

「古馬と併せても子供扱いにしちゃうぐらい。いくらでも動けそうだし、やり過ぎないようにセーブしているほど。まだトモ(後肢)の肉付きなどに良化の余地があるけど、まだまだ変わってくると思う。いい馬格をしているし、能力が高いことは確か。初戦からは勿論、将来的にも楽しみ」と田村康仁調教師。9月18日(日)の中山の芝1600m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。

◆ミッキークルソラ(牝、父ダイワメジャー、母クルソラ、美浦・菊沢隆徳厩舎)
 2015年のセレクトセールに上場され、野田みづき氏が5000万円(税抜)で落札した。2歳上の異父姉に桜花賞2着&オークス3着のクルミナル、現5歳の異父兄にオープン入りしたピオネロがいる。じっくりと乗り込み、2週前の9月1日には横山典弘騎手を背に坂路で4F51.2秒の1番時計を馬なりでマーク。7日の追い切りでは4F57.5秒と意識的に速い時計を出さず、既に態勢は整っている印象だ。

「まだスピードの強弱やギアの入れ方などが分かっていないような感じだけど、体力的には十分でカイバもペロリと食べている。いかにも我の強い女子という感じだし、まずは気性的なことを考えて1200mから使っていくことにした。テンションを含め、いろいろと課題が多いけど、血統的にも能力はあると思う」と菊沢隆徳調教師。9月17日(土)、中山の芝1200mを横山典弘騎手で予定している。

◆サンティール(牝、父ハービンジャー、母サンヴィクトワール、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母はOP特別・エルフィンSの勝ち馬。現5歳の異父姉にオープン入りしたサンソヴール、叔父にOP特別2勝&ステイヤーズS2着など活躍したユニバーサルバンクがいる。9月7日の追い切りではオープン馬のスマートオリオンを追走して併入と上々の動きを見せた。

「まだ緩さはあるけど、バランスのいい体つきをしている。ややイレ気味なところもあるけど、走り出せば大丈夫。しっかりと体を使ったフットワークで動けているし、走ってきそうな雰囲気はある。血統的には長めの距離が合いそう」と鹿戸雄一調教師。9月17日(土)、中山の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。

◆ヒストリア(美浦・栗田徹厩舎、牝、父ハーツクライ、母アルヴィス)
 昨年のセレクトセールに上場され、4500万円(税抜)で落札。米国産の母はダートの短距離で3勝。3歳上の異父姉に現3勝のヴィスビー、伯父に京王杯3歳S3着のマチカネイサリビ、OP特別のホープフルSを勝ったエキゾーストノートがいる。9月8日には坂路で4F52.3-37.9-24.7-12.1の好タイムをマークしており、「ハーツクライ産駒らしい緩さはあるけど、いいスピードがありそう」とのこと。9月18日(日)、中山の芝1600m(牝馬)を予定している。
[ ナリティー at 2016/09/13(Tue) 05:26コメント(0) ]
2016/09/06(Tue)
【栗東】
◆カデナ(牡、父ディープインパクト、母フレンチリヴィエラ、栗東・中竹和也厩舎)
 半兄に2009年京王杯SCを勝ったスズカコーズウェイ(父Giant's Causeway)がいる血統で、本馬は2014年セレクトセール当歳にて、3500万円(税抜)で落札されている。春にゲート試験合格の後、大山ヒルズに戻っている。

「当時はまだまだ物足りないところがあったので、一旦牧場に戻しましたが、ひと夏を越しての成長が顕著。休ませて正解でしたね」と中竹和也調教師。その言葉通り、坂路での追い切りではしっかり動けており、8月31日の坂路では4F54.0秒をマークして、追走したエッシャーに先着。追い切り本数は少なくても、確実に動きが良くなっていることが見た目に分かる。デビュー戦は9月10日(土)阪神芝1600mを武豊騎手で予定している。

◆イリスファルコン(牝、父ダイワメジャー、母ナナヨーティアラ、栗東・安田隆行厩舎)
 半兄に芝で5勝を挙げているメイショウライナー(父キングヘイロー)や2015年関東オークスでホワイトフーガの2着の実績があるポムフィリア(父フォーティナイナーズサン)がいる血統。

 本馬は7月22日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩。8月に入ってゲート試験に合格した後は坂路で追い切りを重ねている。8月17日に4F52.2秒を馬なりでマークしたと思えば、8月24日には4F51.4秒をマーク。いずれも併せ馬で追走先着しており、かなり前向きな走りができている。「追い切りを重ねるごとに動きが良くなってきましたが、もっと良くなってくる余地のある馬。ただ、ここまでじっくりと仕上げてきているので、デビュー戦には自信を持って送り出したいですね」と安田隆行調教師。9月10日(土)阪神芝1400m(牝)を武豊騎手でデビューする予定となっている。

◆スワーヴリチャード(牡、父ハーツクライ、母ピラミマ、栗東・庄野靖志厩舎)
 半兄バンドワゴン(父ホワイトマズル)は芝マイル~中距離で3勝を挙げており、本馬は2014年セレクトセール当歳にて、1億5500万円(税抜)で落札されている。栗東入厩後は7月28日にゲート試験に合格。その後も栗東在厩で調整が進められている。

 8月上旬は坂路での追い切りが中心、それ以降はCWでの追い切りを中心に行っているが、併せ馬では常に古馬500万下を相手にして、しっかり負荷がかけられている。8月31日のCWでは終い重点とはいえ、スワーヴアーサーを追走して同入。本数も強さもしっかりとしているだけに、中身も出来ているだろう。9月11日(日)阪神芝2000mを四位洋文騎手でデビューする予定。

◆デリスモア(牝、父ワークフォース、母アルティマトゥーレ、栗東・大久保龍志厩舎)
 半姉アルティマブラッド(父シンボリクリスエス)は芝短距離で3勝を挙げており、母は現役時代に2009年セントウルSなどスプリント重賞で2勝を挙げている。そして、おじには2008年皐月賞を優勝したキャプテントゥーレや今年の小倉記念を優勝したクランモンタナがいる血統。

 本馬は6月にゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、7月30日にグリーンウッドから栗東へ入厩。最初の坂路での追い切りから4F52.9秒をマークして、スピードのあるところを見せている。そして8月25日には4F51.8秒、1F12.4秒と新馬としてはトップクラスの時計をマークした。9月1日のCWではレースでも騎乗予定のM.デムーロ騎手が跨って、クィーンズベストとサンデーウィザードの併せ馬を後ろから見る形。一応、併せ馬だったが、ジョッキーが無理して追いつこうとしなかったので、結果的には遅れている。しかし、動き自体は余裕があり、この遅れは心配ないだろう。むしろ6Fからきっちり時計を出してきたことで、デビュー戦からきっちり力を出せそうな仕上がりになった。デビュー戦は9月10日(土)阪神芝1400m(牝)を予定している。

◆メリオラ(牡、父Giant's Causeway、母Stop Traffic、栗東・中竹和也厩舎)
 日本で活躍した父産駒には、2011年マイルCSを勝ったエイシンアポロンや2012年小倉大賞典を勝ったエーシンジーラインなどがいる。

 本馬は7月にゲート試験合格の後、一旦放牧に出されている。「ゲート試験に合格した時点では幼かったので、一旦放牧に出しました。戻ってきてからは成長を感じますね」と中竹和也調教師。8月31日の坂路ではレースでも騎乗予定のM.デムーロ騎手が跨って、新馬を追走して最後は差を詰め切れなかった。時計も4F55.1秒と平凡だが、坂路で動けるタイプでもなさそう。デビュー戦は9月11日(日)阪神芝2000mを予定しているので、実戦での走りに注目したい。

【美浦】
◆サイレントサード(牡、父タニノギムレット、母アートオブダンサー、美浦・黒岩陽一厩舎)
 5月の千葉サラブレッドセールで主取りになったが、公開調教では2F23.5秒の最速時計を記録していた。3代母は愛1000ギニー2着馬。一族からは重賞4勝のエアエミネム(札幌記念、神戸新聞杯、オールカマー、函館記念)、ステイヤーズS2着のアラバンサが出ている。ここ2週の追い切りでは年長馬に先着しており、ひと追い毎に気配が上向いてきた。「ゲート試験に受かってからは育成場で乗り込み、じっくりと進めてきました。千葉セリの公開調教でも1番時計を出していたぐらいだし、背中の感じがいいですね」と黒岩陽一調教師。9月11日(日)、中山の芝2000mを田辺裕信騎手で予定している。

◆スギノエンプレス(牝、父エンパイアメーカー、母スギノフォルモーザ、美浦・斎藤誠厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母はダート1800mで3勝。いとこにヴァーミリアン、ソリタリーキング、サカラート、キングスエンブレムがおり、配合的にもダート適性は高い。9月1日の追い切りは3頭併せの最後尾から追走して最先着と力強い動きを見せた。「十分に乗り込んできたし、仕上がりは順調。持久力型でワンペース気味な走りをするし、血統的にもダート向きだと思います」と斎藤誠調教師。9月11日(日)、中山のダート1800mを柴山雄一騎手で予定している。

◆ダンスウィズユー(牝、父シンボリクリスエス、母ステイウィズユー、美浦・木村哲也厩舎)
 現4歳(1000万下)の異父兄ブラックバゴは2歳時にホープフルS3着、3歳時に京成杯2着の戦歴がある。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で調整され、8月18日に再入厩してきた。24日の追い切りでは重賞ウイナーのゼーヴィントに胸を借り、長めから追走して同入。31日にも古馬のボルゲーゼを追走して同入しており、仕上がり自体は順調に進んでいる。「500キロを超す大型牝馬で立派な体格。まだキョロキョロとしたりして走りに集中できていないところがあるけど、いかにもシンボリクリスエス産駒らしい感じですね。そのあたりは慣れてくれば変わってくるでしょう。大きなフットワークからも長めの距離が良さそうなタイプ。上も走っているし、まだまだ成長すると思います」と木村哲也調教師。9月11日(日)、中山の芝2000mを柴山雄一騎手で予定している。

◆ロジベスト(牡、父キングズベスト、母ワイメアビーチ、美浦・古賀慎明厩舎)
 伯父にタートルベイ(中央5勝、地方8勝)、伯母にラジオNIKKEI賞3着のステラマドレード、いとこにオープン勝ち(万葉S)のマドリードカフェがいる。2014年のセレクトセールで1200万円(税抜)で落札された。8月31日、9月4日の追い切りでは古馬と併せて同入しており、順調な仕上がりを見せている。「キングズベスト産駒にしては気難しさがなく、追い切りの動きを見る限り、一本調子という感じでもなさそう。タイプ的に中山のマイル戦は合いそうなイメージですね」と古賀慎明調教師。9月10日(土)、中山の芝1600mを内田博幸騎手で予定している。
[ ナリティー at 2016/09/06(Tue) 07:58コメント(0) ]
2016/08/29(Mon)
【栗東】
◆シロニイ(牡、父キングカメハメハ、母シラユキヒメ、栗東・池江泰寿厩舎)
 半姉に2008年関東オークスを勝ったユキチャン(父クロフネ)や全姉にダートで4勝を挙げているブチコがいる血統。斑が混じった白毛だが、どこにいても一目で分かる存在感はさすがといった感じ。

 しかし、毛色だけでなく追い切りの動きも目立ち始めた。レースでも騎乗予定の浜中俊騎手が跨った8月24日のCW追い切りでは、3歳未勝利と併せ馬を行ってきっちり先着。時計も6F83.6秒、1F12.0秒としっかり動けている。坂路での追い切りでは常にラスト1F12.5秒を切るような動きを見せており、この走りを見ると芝でも期待感が高まる。ひとまず、デビュー予定の9月4日(日)小倉芝1800mでどんなレースを見せてくれるか楽しみ。

◆ホウロクダマ(牡、父ショウナンカンプ、母タマヒカル、栗東・中竹和也厩舎)
 半兄タイマツリは今春に阪神ダート1800mの500万下を勝ち上がっており、母系には芝中長距離で5勝を挙げたトーワナゴン(父アンバーシャダイ)がいる血統。

 8月24日の坂路では新馬メリオラを追走して、ゴールでは遅れてしまったが、3F目に12.3秒と速いラップを刻むことができた。「追いかけた分、最後は止まってしまいましたが、追い切りでも動き出している段階。いいスピードを持っているし、初戦から楽しみにしていますよ」と中竹和也調教師。デビュー戦は9月3日(土)新潟芝1400mを野中悠太郎騎手で予定している。

◆ケンビション(牡、父マツリダゴッホ、母アテナブルー、栗東・大久保龍志厩舎)
 母系には2004年京都記念など重賞3勝を挙げたシルクフェイマス(父マーベラスサンデー)がいる血統。ゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されており、8月に入厩してからは坂路での追い切りを中心に行っている。

 8月24日の坂路では3歳未勝利に遅れたものの、4F53.4秒、1F12.7秒と数字的には悪くない内容。ただ「もっと走り方を覚えてこないといけないし、素質だけで走っているような現状。一応、9月4日(日)小倉芝1800mでのデビューを視野に入れていますが、いろんな状況を見た上で判断しようと思います」と大久保龍志調教師。

【美浦】
◆ウルラーレ(牡、父ハーツクライ、母ウミラージ、美浦・小島茂之厩舎)
 1歳上の半兄ウムブルフは現3勝。8月25には田辺裕信騎手を背にウッドチップコースで追われ、NHKマイルC2着のロードクエストと併入した。「あまり詰め込みすぎないように意識してソロッと乗っていきました。大きな馬だし、まだ少し重めだけど、エンジンが掛かってからの走りはいいですね。そういう意味でも新潟の外回りは良さそう。どんな競馬をしてくれるか、血統的にも楽しみにしています」と小島茂之調教師。9月4日(日)、新潟の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。

◆バブルウィズジョイ(牝、父ダイワメジャー、母バブリームード、美浦・尾関知人厩舎)
 現3歳の半兄インザバブルはダートで2勝。いとこにダービー馬のディープブリランテ、フラワーC2着のハブルバブルがいる。8月25日にはウッドチップコースで長めから負荷を掛け、1000万下のブロワを追走して併入。ひと追い毎に時計を詰めており、気配は上々だ。「少しテンの入りが遅かったけど、そのぶん、しまいの動きは良かったと思います。牝馬にしては馬格があるし、しっかりと乗り込んできました。まだまだ良くなる余地もあるけど、気性的には初戦から動いてくれそう雰囲気があります」と尾関知人調教師。9月3日(土)、新潟の芝1400mをM.デムーロ騎手で予定している。

◆フルオブライフ(牡、父ヴィクトワールピサ、母トップモーション、美浦・手塚貴久厩舎)
 祖母プロモーションはクイーンSの勝ち馬。母の半兄に重賞2勝(毎日杯、青葉賞)、ダービー2着&菊花賞3着のアドマイヤメインがいる。8月24日にはウッドチップコースでビシッと追われ、しっかりと負荷を掛けた。「穏やかな気性だけど、動き自体は悪くないですね。530キロほどの大型馬で見た目も立派だし、いいところはありそう。ちょっと切れ味に欠けるようなところがあるけど、いい脚を長く使いそうなタイプだし、新潟の外回りは合うと思います」と手塚貴久調教師。9月4日(日)、新潟の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆サクレエクスプレス(牝、父クロフネ、母ビーポジティブ、美浦・加藤征弘厩舎)
 2015年のセレクトセールに上場され、3200万円(税抜)で落札された。サンデーサイレンス産駒の母はクイーン賞の勝ち馬。伯母にトゥザヴィクトリー、いとこにトゥザグローリー、トゥザワールド、デニムアンドルビーなど一族には多くの活躍馬が並ぶ。函館競馬場で入念に乗り込み、じっくりと追い切りの本数を重ねてきた。「手先が軽いし、稽古の走りを見ると芝向きのイメージ。いい雰囲気に仕上がっているし、この馬は走ると思う」と加藤征弘調教師。9月3日(土)、札幌の芝1500mをC.ルメール騎手で予定している。
[ ナリティー at 2016/08/29(Mon) 19:24コメント(0) ]
2016/08/23(Tue)
【栗東】
◆ヴァナヘイム(牡、父キングカメハメハ、母グルヴェイグ、栗東・角居勝彦厩舎)
 母は同厩舎で管理され、2012年マーメイドSを制覇。本馬はその初仔となるが、母系には昨年の二冠馬ドゥラメンテや2012年クイーンエリザベス2世カップを優勝したルーラーシップなどが名を連ねる良血。

 6月10日にゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、8月5日にノーザンファームしがらきから栗東へ再入厩。8月17日に初めてCWで追い切られたが、古馬1600万下のハッピーモーメントを追走して僅かに遅れた。とはいっても手応えには余裕があったし、いきなり準オープン相手にこれだけ動けるのだから、さすが素質馬といった感じ。デビュー戦は8月28日(日)小倉芝1800mを浜中俊騎手で予定している。

◆ビミコウフク(牝、父メイショウボーラー、母ナゾ、栗東・佐々木晶三厩舎)
 母のナゾはもちろん、その仔で芝2勝、ダート2勝を挙げたニザエモン(父フジキセキ)や先週の北九州記念に出走したオウノミチ(父オレハマッテルゼ)など、JRAに競走馬登録した馬はすべて佐々木厩舎で管理されている血統。

 本馬は入厩して1週間でゲート試験に合格するセンスのよさを見せ、それ以降も至って順調に追い切りを重ねてきた。8月11日の坂路ではデビュー戦3着だったトーヨーエースに先行して、相手に追いつかれることなく先着。8月17日の坂路での併せ馬は同入だったが、1F12.3秒をマーク。全体時計は遅いが、追い切りではあまり動かないのが、この血統の特徴。8月19日にはゲート練習を行い、スタート動作も確認済み。デビュー予定の8月27日(土)小倉芝1200mでどのような走りを見せてくれるか楽しみ。なお鞍上は浜中俊騎手が予定されている。

◆ブリラーレ(牡、父ディープブリランテ、母メジロルバート、栗東・斎藤崇史厩舎)
 半姉メジロツボネ(父スウェプトオーヴァーボード)は芝で4勝を挙げており、本馬は2015年セレクトセール1歳にて2400万円(税抜)で落札されている。父ディープブリランテは新種牡馬だが、ディーパワンサが新馬、中京2歳Sを連勝しており、すでに注目を集めている。

 本馬は8月20日の新潟芝1400mに出馬投票するも除外。デビュー戦を8月27日(土)新潟芝1600mにスライドすることとなった。8月10日のCWでは3歳未勝利を内から追走してしっかり追いつき、6F81.0秒をマーク。そして8月17日のCWではオウケンゴールドに先行して、相手に抜かせない走りができた。個人的には1400mよりも1600mの方が能力を発揮しやすい印象があるだけに、除外が良い方へ向く可能性があると思っている。

◆ライトオブピース(牡、父ゼンノロブロイ、母グッバイマイラブ、栗東・佐々木晶三厩舎)
 ブライアンズタイム産駒の半兄ゴービハインドはダートで4勝、障害で1勝とパワータイプの印象だが、本馬に関しては追い切りの動きを見るかぎり、芝向きの素軽さを持っている。そのあたりは父ゼンノロブロイの影響が出ているのかも知れない。

 追い切り一発目から軽快な動きを見せていて、それが7月28日のCW。3歳未勝利との併せ馬だったが、追う相手に対して馬なりで同入。それ以降もCWでの追い切りは常に併せ馬で手応え優勢。8月11日に鮫島克駿騎手が跨った(レースは石橋脩騎手が騎乗予定)CW追い切りでは攻め駆けするセントラルルークを相手に先着している。時計は目立たないが、追い切り本数も十分なだけに、最終追い切りもさほど時計を出さなくても大丈夫。8月27日(土)新潟芝1600mでデビュー予定だが、どんな走りを見せてくれるか注目したい。

【美浦】
◆アルジャントゥイユ(牡、父ダイワメジャー、母アンプレショニスト、美浦・畠山吉宏厩舎)
 エアジハード産駒の母はアネモネS2着の戦歴。現4歳の半兄ロンバルディアは2歳の夏に新馬戦で勝ち上がっている。

「まだ気持ちの面で幼いところがあるけど、よく言えば落ち着いているタイプ。しっかりと乗れているし、ひと追い毎に良くなっている。兄たちは前進気勢が強かったけど、この血統にしては穏やかな気性だし、ゆったりと走れるような距離が良さそう」と畠山吉宏調教師。8月27日(土)、新潟の芝1600mを柴山雄一騎手で予定している。

◆キングファースト(牡、父ナカヤマフェスタ、母アンダルシア、美浦・相沢郁厩舎)
 2歳上の半姉スマートプラネットは現3勝。祖母の半弟に現種牡馬のアッミラーレがいる。既走馬や年長馬と併せるなどして負荷を掛けており、8月10日にはウッドチップコースで5F66秒台の時計をマークした。姉は1400mを得意にしているが、もう少し長い距離の方が良さそうとのこと。「いい感じ。しっかりと乗り込んでいるし、時計的にも十分に動けている。調教どおりなら走ると思う」と相沢郁調教師は好感触だ。8月27日(土)、新潟の芝1600mを石川裕紀人騎手で予定している。

◆ショウナンアエラ(牡、父ショウナンカンプ、母ショウナンタイリン、美浦・奥村武厩舎)
 キングカメハメハ産駒の母は2勝。1歳上の半兄ショウナンサスケは現1勝、昇級戦の村上特別でも2着と好走した。ウッドチップコースで週2本の追い切りを順調にこなしており、体力的には十分。8月21日には新潟2歳Sに出走予定のイブキと併せ、互角に動いている。

「ショウナンカンプの子で筋肉質だし、いかにもスピードが勝ったタイプ。短距離向きだと思うけど、脚長の体形でマイルぐらいまでは対応できそう。初戦から楽しみです」と奥村武調教師。8月28日(日)、新潟の芝1200mを予定している。

◆ダノンハイパワー(牡、父ダノンシャンティ、母ダノンボンジュール、美浦・菊沢隆徳厩舎)
 昨秋のJBCレディスクラシックを制したホワイトフーガの近親にあたる。先々週の8月11日に本馬場(芝)で長めから追われ、先週の18日にはウッドチップコースで横山典弘騎手が騎乗して感触を確かめた。古馬を追走して併入と好気配だ。

「ひと追い毎に良くなっている。軽さより、パワー型のイメージで短い距離が良さそうな体つき。気性的にも素直で変な悪さをしないし、いいところがありそう」と菊沢隆徳調教師。8月28日(日)、新潟の芝1200mを横山典弘騎手で予定している。

◆ハットラブ(牝、父ワークフォース、母ミルルーテウス、美浦・菊沢隆徳厩舎)
 千葉サラブレッドセールに上場され、2700万円(税抜)で落札された。アグネスタキオン産駒の母は1勝。伯父に1994年の朝日杯3歳Sを制したフジキセキ、伯母にシャイニンレーサー(マーメイドS)、いとこにシャイニンルビー(クイーンC)やノボリディアーナ(府中牝馬S)など一族には重賞ウイナーが並ぶ。

「そんなに目立った時計は出していないけど、自分からグッとハミを取って行く。前向きな性格だし、いいスピードがありそうなタイプ。もう少し重心が起きて走れるようになれば理想的だけど、初戦から動けそう」と菊沢隆徳調教師。8月27日(土)、札幌の芝1200mを戸崎圭太騎手で予定している。
[ ナリティー at 2016/08/23(Tue) 14:36コメント(0) ]
2016/08/16(Tue)
【栗東】
◆マジョラム(牝、父ストーミングホーム、母プリュネル、栗東・宮本博厩舎)
 母は現役時代に同厩舎で管理され、ダートで4勝を挙げている。ただ、父産駒にはティーハーフやマコトブリジャールなど、芝重賞を勝った産駒もいるだけに、一概にダート向きというわけでもなさそう。

 本馬について「ゲートの出が悪くて、ここまで時間を要した。追い切りも並行しながら調整して、ゲート合格の後も練習に行きましたが、そこでは水準の出を見せてくれました。十分に乗り込んでいますし、初戦から力を発揮してくれると思います」と宮本博調教師。デビュー戦は8月20日(土)小倉芝1200mもしくは8月21日(日)小倉芝1200m(牝)を和田竜二騎手で予定している。

◆ガンサリュート(牡、父ダノンシャンティ、母ベネディーレ、栗東・安田隆行厩舎)
 おじに2015年小倉記念を勝ったアズマシャトルがいる血統で、父の代表産駒には今年の京都新聞杯を勝ったスマートオーディンがいる。本馬は2015年セレクションセールにて、1500万円(税別)で落札されている。

 ゲート試験合格後は坂路とCWを併用しての仕上げ。8月11日はレースでも騎乗を予定している北村友一騎手が跨っての追い切りだったが、先行していたサトノサンシャインを外から交わして先着。時計は4F54.7秒、1F11.7秒と終いの伸びが目立った。「追い切るごとに動きが良くなっていますね。11日の追い切りでは、ジョッキーが手応えを感じてくれたようで、デビュー戦に向けて態勢が整ったといった感じです」と安田隆行調教師。8月21日(日)小倉芝1800mでのデビューが予定されている。

◆ピンクガーベラ(牝、父ディープインパクト、母ルシュクル、栗東・中竹和也厩舎)
 同厩舎で管理されている全姉ブランボヌールは新馬、函館2歳Sと連勝。その比較について「姉は前進気勢旺盛で、重心を低くして走るので、いかにも短い距離という感じ。こちらは追い切りでも目立った時計が出ていないように、距離に融通が利きそう」と中竹和也調教師。

 8月10日の坂路ではカルムパシオンを追走して、最後は一杯に追われて、なんとか追いついたという感じ。時計が4F55.7秒と地味ではあるが、追われるごとに時計を詰めているのが現状。同師は「距離に関しては、実際にレースで走ってみないことにはなんとも言えない部分もあると思うので、まずはマイルから」ということで、8月21日(日)新潟芝1600m(牝)でのデビューを予定。なお、鞍上は石川裕紀人騎手が予定されている。

◆タムロセレッサ(牝、父ダイワメジャー、母タムロイーネー、栗東・西園正都厩舎)
 ディープインパクト産駒の半兄タムロミラクルはダート中距離で4勝を挙げているが、こちらはダイワメジャー産駒ということもあり芝の短いところといったイメージ。この中間は先週デビューしたルパルクと併せ馬を行っている。

 8月10日のCWでは、直線でふらつく相手を尻目に大きく先着。ルパルクはレースでも気難しいところを見せていたので、その分の先着だったとも解釈できるが、8月14日の坂路では4F56.3秒、1F12.1秒をマーク。この時計なら初戦から楽しみにしたいところ。デビュー戦は8月21日(日)小倉芝1200m(牝)を酒井学騎手で予定している。

【美浦】
◆エディフィス(牝、父ステイゴールド、母シーズオールエルティッシュ、美浦・尾関知人厩舎)

 兄姉はアドマイヤオウジャ(現1600万下)、エルビッシュ(現1000万下)など4頭とも勝ち上がっている。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で調整されて再入厩。先週の8月11日には戸崎圭太騎手が手綱を取り、初めてウッドチップコースで追い切られた。3歳馬のステイパーシストに遅れはしたが、「これがウッドチップでの1本目。併せた相手も動く馬だし、しっかりと長めから負荷を掛けられたのは良かったと思います。わりとリラックスして走れていたし、ジョッキーは『乗りやすい』と言ってくれました。速いところに行ったときの格好もいいし、軽い芝なら違うと思います」と尾関知人調教師。8月21日(日)、新潟の芝1600m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。

◆スマイルフラワー(牝、父ステイゴールド、母ダノンスズラン、美浦・奥村武厩舎)

 今春のJRAブリーズアップセールに上場され、1400万円(税抜)で落札された。牧場で十分に基礎体力を強化してから入厩させ、じっくりと乗り込まれてきた。「小柄な牝馬で素軽いし、いいスピードがありそう。気持ちも前向きだし、いいバネをしています。いかにも軽い芝に向きそうなタイプだと思います」と奥村武調教師。8月21日(日)、新潟の芝1600m(牝馬)を田辺裕信騎手で予定している。

◆ベストアドバンス(牡、父ヴィクトワールピサ、母ジェイズジュエリー、美浦・田村康仁厩舎)

 2008年の天皇賞・春を制したアドマイヤジュピタの異父弟。昨年のセレクトセールに上場され、4100万円(税抜)で落札された。「まだ少し線の細さがあるけど、今のところは折り合い面の心配もないし、いいバランスで走れています。奥手の血統で本当に良くなるのは先だと思うけど、いいモノを持っているし、立ち回りひとつで楽しみ」と高木調教助手。8月20日(土)、新潟の芝2000mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆アルトリウス(牡、父キングカメハメハ、母レジネッタ、美浦・藤沢和雄厩舎)

 フレンチデピュティ産駒の母は2008年の桜花賞馬。初仔の半兄レジメンタルは現1勝。美浦で十分に乗り込み、函館に移動後も順調に乗り込まれている。「雄大な馬格をしているし、いい馬だよ。素直な気性でコントロールも利く。牧場(追分ファーム)の期待馬だし、楽しみだね」と藤沢和雄調教師。8月21日(日)、札幌の芝1800mを蛯名正義騎手で予定している。
[ ナリティー at 2016/08/16(Tue) 07:41コメント(0) ]
2016/08/08(Mon)
【栗東】
◆デザートストーム(牡、父ストーミングホーム、母レディオブパーシャ、栗東・西浦勝一厩舎)
 母は現役時代に同厩舎で管理されて、芝1勝、ダート1勝で終わっているが、おじが芝で4勝を挙げているサドンストームや2015年函館SSを勝っているティーハーフという血統。本馬は7月8日にグリーンウッドから栗東へ入厩しているが、当初から坂路での動きが目立っていた。

 7月20日の坂路は先週デビューしたデュパルクカズマとの併せ馬だったが、追いかけてくる相手を馬なりの手応えで突き放した。7月27日の坂路ではブルドッグボスとの併せ馬。さすがの相手に最後は手応えで見劣ったが、その時計は4F52.5秒、1F12.4秒なので、新馬としてはトップクラス。これだけ動けば、当然デビュー戦から注目してみたいところ。8月14日(日)小倉芝1200mの初陣が楽しみ。なお、鞍上は国分優作騎手が予定されている。

◆ジャーミネイト(牡、父ハービンジャー、母クラックシード、栗東・中尾秀正厩舎)
 母系に1996年秋華賞を勝ったファビラスラフインや2012年阪神大賞典を勝ったギュスターヴクライがいる血統。母は現役時代に中山芝1600mで新馬、500万下と連勝している。

 先週の小倉芝1800mに出馬投票したが、除外になってしまった。それについて「追い切りは軽めだったので、その影響はありませんね。ハービンジャー産駒は緩い馬が多いけど、この馬はコンパクトな分、しっかりしています。追い切りを重ねるごとにギアチェンジも上手になってきたので、初戦から楽しみ」と中尾秀正調教師。8月14日(日)新潟芝1600mをM.デムーロ騎手でデビューする予定。

 なお、同厩舎で管理されているエイシンヴァラーやエイシンバッケンの半妹のエイシンムーは、8月14日(日)小倉芝1200mを太宰啓介騎手でデビューする予定となっている。

◆タガノアルーア(牡、父キングズベスト、母アルーア、栗東・角田晃一厩舎)
 母は現役時代に未勝利で終わったが、祖母アルーリングアクトは小倉芝1200mの新馬戦を勝ち、その勢いで小倉3歳S(現2歳S)を連勝。その後も阪神JFや桜花賞といったG1レースに出走した。

 本馬はゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、7月21日に宇治田原優駿Sから栗東へ帰厩。そこから本格的な追い切りを行っているが、今のところは目立って速い時計が出ているわけではない。「時計は地味ですが、母系は芝ダート問わず短い距離で活躍した馬が多い血統なので、いいものは持っていますよ」と角田晃一調教師。デビュー戦は8月14日(日)小倉芝1200mを藤岡佑介騎手で予定している。

◆ランドジュピター(牡、父サマーバード、母フィールザファン、栗東・安達昭夫厩舎)
 おじにダートで5勝、カゼノコが勝った2014年ジャパンダートダービーで3着などの実績があるフィールザスマートがいる血統。本馬は2016年北海道トレーニングセールにて、760万円(税抜)で落札されている。

 7月27日の坂路では、単走ながら一杯に追われて4F53.9秒、1F13.2秒をマークしている。安達昭夫調教師は「サマーバード産駒でダート適性は高そう。あとは距離に対応して息がもつかどうか。最終追い切りには和田竜二騎手に騎乗してもらって、感触を確かめてもらいます」と評価。8月14日(日)新潟ダート1800mでデビューする予定となっている。

【美浦】
◆オメガジェルベーラ(牡、父ジャングルポケット、母クインリーグレイス、美浦・斎藤誠厩舎)

 千葉サラブレッドセールの出身(取引価格2376万円)。祖母のクイーンモードは仏G1ヴェルメイユ賞の勝ち馬。スペシャルウィーク産駒の母は新馬勝ちを飾っており、その兄姉にキングアーサー(障害含め5勝)、ハイソサエティー(4勝)、シーキングマイラブ(3勝)などがいる。8月4日の追い切りは坂路で4F52.7-38.4-24.9-12.3の好時計をマークした。「乗り込みは十分。やや瞬発力に欠けるけど、持久力型で長く脚を使えそう。うちの厩舎で例えれば、同じくジャンポケ産駒のプランスシャルマンに似たタイプ。稽古も動くし、奥がありそうです」と斎藤誠調教師。8月13日(土)、新潟の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆フローレスマジック(牝、父ディープインパクト、母マジックストーム、美浦・木村哲也厩舎)

 一昨年のエリザベス女王杯を制したラキシス、今年の京王杯SCを制したサトノアラジンの全妹として早くから注目を集めていた存在。ゲート試験をパスしてからはノーザンファーム天栄で基礎体力の強化を図り、再入厩後も順調に乗り込まれてきた。時計以上に質の高い併せ馬を消化しており、8月7日の日曜追いも坂路でラスト1F11.9秒の速いラップを刻んだ。

「強めの調教をしてもヘコたれないし、しっかりとした体つき。もともとの身体能力が高いし、やればいくらでも動けちゃう。気持ちがグンと入りやすいので精神的に詰め込み過ぎないように気をつけて進めてきたけど、能力があることは確か。冷静に走れるように教えながら大事に育てていきたいですね」と木村哲也調教師。8月14日(日)、新潟の芝1600mをC.ルメール騎手で予定している。

◆レッドエレノア(牝、父ハーツクライ、母サビアーレ、美浦・木村哲也厩舎)

 全兄に2013年の日経新春杯を制したカポーティスターがいる。「こちらも馬っぷりがいいし、いい動きをする。女の子にしては気持ちの面がドッシリとしたタイプで体つきも力強い。じっくりと乗り込んだし、初戦から楽しみにしています」と木村哲也調教師。8月13日(土)、新潟の芝1800mをC.ルメール騎手で予定している。

◆サトノアレス(牡、父ディープインパクト、母サトノアマゾネス、美浦・藤沢和雄厩舎)

 愛国産の母は1勝。全兄にサトノヒーロー(通算4勝)、サトノフェラーリ(現3勝)がいる。美浦で十分に追い切りの本数を重ねてから札幌に移動。8月3日の追い切りは本馬場で古馬のエポワスと併せ、軽快な動きを見せた。「まだ気性的に若い馬だけど、じっくりと乗り込んで順調に来ている。ディープの子で軽い走りをするし、いいところはある」と藤沢和雄調教師。8月14日(日)、札幌の芝1800mを柴山雄一騎手で予定している。

 藤沢和雄厩舎からはラユロット(牝、父エンパイアメーカー、母ユメノオーラ)もスタンバイ。こちらは8月13日(土)、札幌の芝1500m(牝馬)をJ.モレイラ騎手で予定している。

◆ステレオグラム(牝、父ローエングリン、母ステレオタイプ、美浦・田中剛厩舎)

 2012年の朝日杯FS、2013年の皐月賞、今年の安田記念とG1を3勝しているロゴタイプの全妹。美浦でゲート試験を受け、7月20日に函館入り。先週の8月3日にはウッドチップコースでビシッと追われ、しっかりと負荷を掛けた。

「おっとりしたところがあるけど、女の子にしては馬格もあるし、いい心臓をしている。まだ上と比べるのはかわいそうだけど、ひと追い毎に良くなっています」とのこと。8月13日(土)、札幌の芝1500m(牝馬)を三浦皇成騎手で予定している。
[ ナリティー at 2016/08/08(Mon) 20:23コメント(0) ]
2016/08/02(Tue)
【栗東】
◆ノーティカルマイル(牡、父Cape Cross、母オーシャンウェイ、栗東・野中賢二厩舎)
 日本で活躍する父産駒は少ないが、海外ではSea The StarsやGolden Hornなど凱旋門賞馬を輩出している。本馬は母系に新馬、紫菊賞を連勝したティルナノーグがいる血統。

 6月24日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩。7月8日にはゲート試験に合格している。7月27日のCWでは藤岡康太騎手(レースはM.デムーロ騎手が騎乗予定)が跨って、フォーチュンラックとの併せ馬。追走していたが、きっちり同入して5F69.2秒。全体時計は遅いが、ラスト1Fは余裕を持った動きを見せている。「まだ緩いところはありますが、徐々にしっかりしてきましたし、素質を感じさせる馬」と野中賢二調教師。8月6日(土)新潟芝1600mでデビューする予定。

◆メイショウハチク(牡、父マンハッタンカフェ、母エガオヨシ、栗東・南井克巳厩舎)
 母系にダートで5勝を挙げたカーティスバローズがいる血統で、2015年オータムセール1歳にて、1100万円(税抜)で落札されている。

 7月22日の坂路ではメイショウハバネラと併せて手応え劣勢。4F53.9秒と時計もさほど目立っていなかったが、7月28日のCWでその印象が一変。ミキノヘラクレスとの併せ馬だったが、内を回ったとはいえ6F81.7秒、1F12.0秒は非常に優秀。外から並びかけてくる相手に交わされなかったところを見ても勝負根性を感じる。デビュー戦に関しては「8月7日(日)小倉芝1800mを予定していますが、状況を見ながら、8月6日(土)小倉芝1200mを使うことも考えています。距離適性に関しては融通が利くと思うので」と南井克巳調教師。鞍上はどちらのレースになっても義英真騎手が予定されている。

◆デュパルクカズマ(牡、父エンパイアメーカー、母フェザーレイ、栗東・西浦勝一厩舎)
 半兄サムソンズプライド(父メイショウサムソン)は芝中長距離で5勝を挙げており、2013年日本ダービーにも出走。そして、母系には昨年の二冠馬で先日現役引退を発表したドゥラメンテがいる血統。

 本馬は7月20日の坂路で抜群に走るデザートストームと併せて遅れていたが、7月27日のCWでは素晴らしい動き。カズマペッピーノを追走する内容だったが、ゴール前ではあっさりと交わして、最後は外から追いかけてくるマインシャッツとの併せ馬。内を回っていたとはいえ、最後は1F11.7秒でまとめているだけに、さすがの相手も追いつかない。追い切り本数は十分なので、初戦からきっちり力を出せそう。デビュー戦は8月7日(日)小倉芝1800mを幸英明騎手で予定している。

◆レーヌミノル(牝、父ダイワメジャー、母ダイワエンジェル、栗東・本田優厩舎)
 全姉ダイワプロパーは京都芝1400mで新馬勝ち、現時点で2勝を挙げている。兄姉は堅実に勝ち上がっているが、オープンや重賞でバリバリ活躍しているというわけでもない。しかし、本馬の追い切りを見ていると、デビュー戦だけでなく、それ以降の活躍も期待したくなる動きを見せている。

 まず7月21日はCWで3頭併せの大外ながら、6F82.2秒、1F12.3秒の時計で相手を突き放した。これを余裕を持った走りでマークするのだから、その性能は相当なもの。7月27日のCWではレースで騎乗予定の浜中俊騎手が跨って、古馬1000万下を突き放した。この動きが実戦にどのようにつながってくるのか。デビュー予定の8月7日(日)小倉芝1200m(牝)には注目したい。

【美浦】
◆ホウオウパフューム(牝、父ハーツクライ、母マチカネタマカズラ、美浦・奥村武厩舎)
 2015年のセレクトセールに上場され、5200万円(税抜)で落札された。Kingmambo産駒の母は通算2勝、クイーンC3着の戦歴がある。順調に追い切りのピッチを上げ、先週の7月27日には田辺裕信騎手を背にウッドチップコースでビシッと追われた。古馬1000万下のシルクブルックリンに先着しており、雨で力の要る馬場を思えば全体の時計的にも上々だ。「いい動きだったし、これだけの時計が出れば十分。まだ緩いところがあるけど、走りそうな雰囲気をしている。ためていけば切れそうだし、血統的にも距離は融通が利くと思う。春先から期待していた馬だし、初戦から楽しみ」と奥村武調教師。8月7日(日)、新潟の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。

◆ランガディア(牡、父キングカメハメハ、母マリーシャンタル、美浦・木村哲也厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母は通算4勝。ご存じ、ダイナカール一族の優秀な牝系。近親にはエアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテなどの名馬が並ぶ。ゲート試験をクリアしたあとは牧場(ノーザンファーム天栄)で調整され、7月に入ってから再入厩。意識的に速い時計は出していないが、じっくりと乗り込んで態勢を整えてきた。「まだ子供っぽくて馬が若いし、走りが雑なところもあるけど、ひと追いごとに良くなっている。血統的にも能力があることは確かだと思うし、どれだけフットワークの質を高めていけるかでしょう」と木村哲也調教師。8月7日(日)、新潟の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆レッドローゼス(牡、父ステイゴールド、母リヴィアローズ、美浦・国枝栄厩舎)
 Galileo産駒の母は未勝利だが、牝系を遡るとイブキパーシヴ(クイーンC1着、桜花賞2着)の名がある。7月27日の追い切りは蛯名正義騎手を背にウッドチップコースで3頭併せ。古馬を相手に馬なりで併入と好気配の動きを見せた。「順調に乗り込んできたし、まずまずの動き。だいぶ体力がついてきたし、気性も前向き。いいところがありそう」と国枝栄調教師。8月6日(土)、新潟の芝1600mを蛯名正義騎手で予定している。

◆ヴァルツァー(牝、父ジャングルポケット、母マツリダワルツ、美浦・小島茂之厩舎)
 現3歳の半兄ロードクエストは新潟2歳Sを勝ち、NHKマイルC2着など活躍している。函館と札幌で順調に追い切りの本数を重ねており、仕上がり自体は順調そうだ。「小柄な牝馬でロードクエストとは違ったタイプ。まだ兄と比べるのはかわいそうだけど、仕上がり早でゲートの出も良さそうだし、いいモノを持っていると思います」と小島茂之調教師。8月6日(土)、札幌の芝1200mを長岡禎仁騎手で予定している。
[ ナリティー at 2016/08/02(Tue) 08:11コメント(0) ]
2016/07/25(Mon)
【栗東】
◆トーヨーエース(牡、父キンシャサノキセキ、母フラワーアーチ、栗東・佐々木晶三厩舎)
 半姉に2008年フィリーズR2着のベストオブミーがいる血統。6月23日のゲート試験では12.4秒と速いラップを刻んでおり、スタートセンスは上々。7月6日の坂路では3歳未勝利を追走して楽に先着。4F54.0秒と水準の時計をマークしている。

 そして、7月20日はCWでの併せ馬。2歳新馬にとって、6Fから時計を出すと最後は苦しくなるものだが、6F82.8秒で最後は1F12.9秒と踏ん張った。併せた相手オドラニャソンソンには遅れているが、このひと追いが実戦形式のいい調教だったのではないだろうか。追い切りを見守った佐々木晶三調教師も「いいフットワークをしている」と納得。デビュー戦は7月30日(土)か7月31日(日)の小倉芝1200mを鮫島克駿騎手で予定している。

◆ボクハチャーリー(牡、父Myboycharlie、母ダルシャ、栗東・安田隆行厩舎)
 2015年セレクトセール1歳にて、4300万円で落札されているMyboycharlie産駒。ゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、6月22日にグリーンウッドから再入厩。この中間は坂路でグレープブランデーと併せたり、CWでカレンケカリーナと併せるなど、古馬オープンの胸を借りての追い切りをこなしている。

 7月15日に札幌競馬場へ移動し、22日には札幌ダートで追い切り。この動きについて「まだ泥を被ると嫌がるところがあったり、新馬らしい若さはありますが、入念に乗り込んでいますし、初戦から力を出せるはず」と安田隆行調教師。7月31日(日)札幌ダート1700mをC.ルメール騎手でデビューする予定。

◆ヴェルディアーナ(牝、父Perfect Soul、母La Comete、栗東・中竹和也厩舎)
 海外で活躍する父産駒にはBCフィリー&メア・ターフを優勝したPerfect Shirlがいる。本馬は7月1日にゲート試験に合格しているが、その翌週となる7日には坂路で4F54.3秒をマーク。この動きには「いきなりから動いたね。仕上がりの早いタイプだと思いますが、血統的な裏付けもしっかりしているので、その素質の高さにも期待している」と中竹和也調教師。

 その後は毎週のように4F54秒台が続いており、一見すると時計が詰まっていないように思えるかも知れないが、その走りには余裕が出ている。単走ということもあるし、追えばもっと時計自体は詰まってくるだろう。デビュー戦は7月31日(日)新潟芝1600mを蛯名正義騎手か吉田隼人騎手で予定している。

◆ユアスイスイ(牝、父ダイワメジャー、母ケイティーズベスト、栗東・友道康夫厩舎)
 2014年セレクトセール当歳にて、2300万円で落札されており、母系には先日の函館記念で2着したケイティープライドがいる血統。本馬は牧場から直接、函館競馬場へ入厩している。

 中間は函館Wでの併せ馬を消化しているが、7月21日は来週デビュー予定のインヴィクタを追走して先着。5F66.0秒は新馬として水準以上の時計。「牝馬にしては馬格があって、逞しさがありますね」と友道康夫調教師。7月30日(土)札幌芝1500mを福永祐一騎手でデビューする予定となっている。

【美浦】
◆ソウルスターリング(牝、父Frankel、母スタセリタ、美浦・藤沢和雄厩舎)
 Galileo産駒の父はフランスで14戦14勝、うちGIを10勝した歴史的名馬。Monsun産駒の母も英米でGIを6勝している。美浦でゲート試験を受け、札幌競馬場に移動してからも順調にメニューを消化。先週の7月21日には本馬場でオークス2着のチェッキーノと併せ、余力十分の動きを見せた。「輸送で少し馬体重を減らしたけど、この感じなら大丈夫そう。立派な馬格をしているし、ここまで順調に来ている。まだ気性的にも若いところがあるけど、いいストライドで走るし、素晴らしい馬ですよ」と藤沢和雄調教師。7月31日(日)、札幌の芝1800mをC.ルメール騎手で予定している。

 藤沢和雄厩舎からはファーブルトン(牡、父Congrats、母セレブレイションキャット)もスタンバイ。こちらは前日の7月30日、札幌の芝1500mをC.ルメール騎手で予定している。

◆ドラゴンランス(牝、父ドリームジャーニー、母カレイジャスミン、美浦・田村康仁厩舎)
 タヤスツヨシ産駒の母はフローラS2着の活躍馬。一族からはエアジハードが出ている。「まだ腰がしっかりとしていないせいか、コースで追うとフワッとするところもあるけど、筋肉質の体つきで見た目はケチのつけようがない。もう少し気持ちの面がピリッとしてくれば走ってくると思います」と町田調教助手。7月31日、新潟の芝1600mをM.デムーロ騎手で予定している。

 田村康仁厩舎からはニーマルサンデー(牡、父ネオユニヴァース、母ソーゴル)もスタンバイ。同じく7月31日、新潟の芝1600mを予定している。

 また、チャーミングヤッコ(牝、父ベーカバド、母ハネダテンシ)も好気配だ。こちらは7月31日(日)、新潟の芝1400m(牝馬)を予定している。

◆プライマルフェア(牡、父キンシャサノキセキ、母スカーレットリング、美浦・木村哲也厩舎)
 牝系はスカーレットインクに遡り、母の半弟にダノンリバティ、祖母の半弟にヴァーミリアン、ソリタリーキングなど一族から多数の活躍馬が出ている。ゲート試験に合格してからは牧場(ノーザンファーム天栄)に戻し、じっくりと乗り込まれてきた。「再入厩後も順調に乗っているし、あまり気持ちを追い込み過ぎないように意識しています。フレームの大きさはブルードメア(母の父)のシンボリクリスエスが出ている感じ。もう少し集中力が出てきてほしいけど、ひと追い毎に良化しているし、すこぶる健康で肌ツヤがいいですね。血統的にも期待しています」と木村哲也調教師。7月30日(土)、新潟の芝1400mを石川裕紀人騎手で予定している。

◆メロディーア(牝、父ディープブリランテ、母メジロフォーナ、美浦・尾形和幸厩舎)
 ナリタトップロード産駒の母は3勝。一族からはメジロライアン、メジロティターンが出ている。20日には坂路で4F52.8-38.7-25.5-12.8をマーク。古馬のブラゾンドゥリス(23日の桶狭間Sを快勝)と併せ、ビッシリと負荷を掛けた。「相手には馬なりで待ってもらったけど、何とか食らいついて並ぶところまでいきましたからね。デビュー前としては時計的にも十分でしょう。まだ力が付き切っていないようなところがあるし、きれいな馬場の新潟を目標にしてきました。いいモノを持っていると思います」と尾形和幸調教師。7月31日(日)、新潟の芝1600mを予定している。
[ ナリティー at 2016/07/25(Mon) 19:00コメント(0) ]