2013/04/27(Sat)
【2歳】
●シシャモオージ(牡 栗東・松永昌博 父タイキシャトル、母テンザンストーム)
 母テンザンストームは名馬タイキシャトルに初めて土をつけた馬として知られ、最終的には準OPで走った。繁殖牝馬としてはダートで準OPまで出世したメイショウボンハオなどを出している。タイキシャトルとの交配は初年度産駒のテンザンアモーレ以来となる。同馬は芝短距離で2勝を挙げて1000万条件で走るというまずまずの競走馬だった。「タイキシャトル×Storm Cat」は成功しており、少ないサンプルからメイショウボーラー(05年フェブラリーS-GI、03年デイリー杯2歳S-GIIなど重賞5勝)、レッドスパーダ(10年東京新聞杯-GIII)、ツルマルオトメ(04年フェアリーS-GIII・5着)などが出ている。本馬はこのパターン。牡に出たのでマイルあたりまではこなせるのではないかと思われる。

●サグレス(牝 美浦・奥平雅士 父フジキセキ、母カラベルラティーナ)
 母カラベルラティーナは現役時代にダート短距離で3勝。叔母にヒカルアマランサス(10年ヴィクトリアマイル-GI・2着)がいる。母方に入るDeputy Ministerと父フジキセキは相性がよく、この組み合わせからカネヒキリ(ダートG1を7勝)、ミラクルレジェンド(13年エンプレス盃-GII、10年クイーン賞-GIII、12年マリーンC-GIII)、デグラーティア(08年小倉2歳S-GIII)をはじめ多数の活躍馬が出ている。「フジキセキ×クロフネ」はカラフルデイズ(11年関東オークス-GII)と同じ。マイル以下のダートで堅実に活躍しそうだ。

●スズカポルシェ(牡 美浦・伊藤圭三 父スズカフェニックス、母ホワイトカーニバル)
 母ホワイトカーニバルはフェアリーS(GIII)を勝つなど重賞で上位入線を繰り返した。2代母イエローブルームは報知杯4歳牝馬特別(GII)で2着。代々いいものを伝えている。母の繁殖成績も悪くなく、半姉サンビスタ(父スズカマンボ)は現在8戦3勝で準OPまで出世し、障害入りしている半兄スズカホープ(父スズカマンボ)も最高で準OPまで到達している。父スズカフェニックスはサンデー系のスピード馬で、現役時代に高松宮記念(GI)など3つの重賞を制覇。初年度産駒の現3歳世代からスプリンターズS(GII)3着のマイネルホウオウを出している。芝・ダート兼用のマイラーだろう。

●タマモマズルカ(牡 美浦・伊藤圭三 父ブライアンズタム、母チャームダンス)
 母チャームダンスはアフリートとNijinskyのニックスを持ち、現役時代にダートで準OPまで出世した。これにブライアンズタイムを掛けて誕生したのが本馬。ブライアンズタイムとMr.Prospectorは相性がよく、さらにNijinskyを近い世代に持つ馬にはバーディバーディがいる。パワーとスピードを兼ね備えており、ダートの上級クラスまで行けそうだ。

●モントボーゲン(牝 美浦・牧光二 父ゼンノロブロイ、母レーゲンボーゲン)
 全姉アニメイトバイオはローズS(GII)を勝ち、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)でも2着となった実力馬。半姉ホーマンフリップ(父フジキセキ)はファンタジーS(GIII)2着馬。フレンチデピュティは母の父として優れており、なおかつ2代母レインボーファストはセキテイリュウオー(重賞2勝、天皇賞・秋2着)の半妹で、ヨーロッパ血脈を豊富に含んでいるのでゼンノロブロイと合うのだろう。近親に多くの活躍馬がおり活気のあるファミリーだ。すでに4月6日から美浦の坂路で乗り込んでおり、6月の東京デビューを目指している。姉同様の活躍を期待したい。
[ ナリティー at 2013/04/27(Sat) 05:25コメント(0) ]
2013/04/20(Sat)
【2歳】
●タカラジェニファ(牝 美浦・伊藤正徳 父ヨハネスブルグ、母ホワイトピクシイ)
 父ヨハネスブルグは2歳時に愛仏英米のG1を制し、欧・米双方の2歳チャンピオンに輝いた早熟の名馬。種牡馬としても2歳戦に強く、とくに新馬戦の成績は圧倒的(連対率53%)。今年の新種牡馬のなかでも2歳戦をリードするのはこの種牡馬ではないかと思われる。血統登録頭数も84頭と十分。本馬は、外国産馬として日本で走った代表産駒ケイアイスイジンと同じく母方にリファールを持つ。母は「ホワイトマズル×ノーザンテースト×マリーノ」と重厚なタイプで、1200~1600mで活躍するケースが多い父の産駒のなかでも、比較的距離をこなすタイプに出そうだ。1800mぐらいなら問題ないだろう。ローカル向きで、渋った馬場も得意。

●サトノバリアント(牡 栗東・安田隆行 父キングカメハメハ、母ミルフィオリ)
 母ミルフィオリは現役時代4勝。名種牡馬フジキセキの全妹にあたる。2代母ミルレーサーは息子のフジキセキだけでなく、本馬の母ミルフィオリ、シャイニンレーサー、スターリーロマンスなど、娘たちが繁殖牝馬として優れた成績を挙げており、名牝系として発展しそうな雰囲気がある。母馬としてのミルフィオリは初子のミルドリーム(父シンボリクリスエス)がOPクラスまで出世しており、G1を含めて重賞にも幾度か出走している。シンボリクリスエス産駒にしては鋭い決め手を持っているのがセールスポイントで、こうした特長を安定的に伝えられるなら母馬としてのミルフィオリは前途洋々だ。「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」は、ローズキングダム(母ローズバド)、トゥザグローリー(母トゥザヴィクトリー)、ソリタリーキング(母スカーレットレディ)、コディーノ(母ハッピーパス)など、良血牝馬の子が素直に走る傾向がある。フジキセキの全妹で繁殖牝馬としても非凡な才能が垣間見えるミルフィオリはこの条件にあてはまる。芝向きの中距離タイプとして楽しみな存在だ。

●トーセンカフェ(牡 美浦・上原博之 父オペラハウス、母スナークサクセス)
 昨年夏に行われた「セレクションセール2012」で、上から5番目の価格となる3045万円(税込)で島川隆哉氏に落札された。テイエムアンコール(10年大阪杯-GII)、エイシンサクセス(OP)の全弟で、オペラハウス以外から誕生したそれ以外の兄姉もすべて勝ち上がっている。母スナークサクセスの繁殖牝馬としての能力はかなり高い。セリの映像を見たかぎりでは馬体もしっかりしており大人びた印象だった。高い確率で走ってくるだろう。

【3歳】
●サクラメガフレア(牝 美浦・田島俊明 父グラスワンダー、母サクラメガ)
 全兄サクラメガワンダー(父グラスワンダー)は、金鯱賞(GII)、鳴尾記念(GIII)[2回]、ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)の勝ち馬。母サクラメガは、GIを勝ったサクラチトセオー、サクラキャンドルの半妹にあたる良血。サクラメガの半姉の子には今年のフラワーC(GIII)を勝ったサクラプレジールがいる。勢いのある一族だ。「グラスワンダー×サンデーサイレンス」はジャパンC(GI)を勝ったスクリーンヒーローなど多くの活躍馬がいる。将来、繁殖牝馬としても楽しみな存在だ。

●ルベーゼドランジェ(牝 栗東・小崎憲 父ゴールドアリュール、母シンコウエンジェル)
 母シンコウエンジェルは繁殖牝馬として優れた能力の持ち主で、これまでにクィーンズバーン(父スペシャルウィーク/12年阪神牝馬S-GII)、ワイルドソルジャー(父ブロッコ/04年名古屋グランプリ-GII)と2頭の重賞勝ち馬を送り出し、ダノンカモン(父シンボリクリスエス)は重賞こそ勝っていないものの、南部杯(GI)など5つの重賞で2着となったダート巧者。ゴールドアリュールを父に持つ本馬はダートのほうが良さそうなタイプだが、牝馬なので芝でもそれなりにやれるだろう。
[ ナリティー at 2013/04/20(Sat) 05:52コメント(0) ]
2013/04/12(Fri)
●アサクサトリプル(牡 栗東・大久保龍志 父ダイワメジャー、母タッチフォーゴールド)
 タッチミーノット(13年中山金杯-GIII)、タッチザピーク(06年紅梅S-OP)の半弟。2代母DaijinはテストS(米G1)の3着馬で、その全弟にベルモントS(米G1)を勝ったTouch Gold、半兄にカナダ三冠馬With Approvalがいる良血。母方にDeputy Ministerが入るダイワメジャー産駒にはサンブルエミューズやアミカブルナンバーがいるので悪くない。仕上がりは遅れてしまったがポテンシャルの高い配合なので楽しみが大きい。

●スカーレットポピー(牝 美浦・田村康仁 父アグネスタキオン、母スカーレットブーケ)
 ダイワスカーレット(08年有馬記念-GI、07年桜花賞-GI、07年秋華賞-GI、07年エリザベス女王杯-GI)の全妹、ダイワメジャー(04年皐月賞-GI、06年天皇賞・秋-GI、06・07年マイルCS-GI、07年安田記念-GI)、ダイワルージュ(00新潟3歳S-GIII)の半妹にあたる超良血。母が22歳時の産駒だが血統的な価値は大きい。ここまで仕上がりが遅れてしまったのは体質の弱さに原因がある。ただ、3月半ばから美浦の坂路で時計を出しており、いずれどこかの未勝利戦に出走してくるはず。全姉ダイワスカーレットと比較するのはかわいそうだが、光るものは見せてくれるはず。

●トウカイインパルス(牡 栗東・中村均 父マンハッタンカフェ、母マチカネエンムスビ)
 母マチカネエンムスビは準OP馬。これまでに送り出した産駒にこれといった活躍馬はいないが、父マンハッタンカフェの成功パターンに当てはまる配合なので期待できる。母方にCaerleonを持つ同産駒には、レッドディザイア、ジョーカプチーノ、ガルボ、テイエムオーロラ、マッハヴェロシティといった活躍馬がいる。本馬の母は「Caerleon×Fairy King」で、レッドディザイアは「Caerleon×Sadler's Wells」なので、両馬の配合はよく似ている(Fairy KingはSadler's Wellsの全弟)。ジョーカプチーノもCaerleonとSadler's Wellsの組み合わせを持っており、このパターンはよく走っている。期待してみたい。

●メイショウヨアケ(牡 栗東・白井寿昭 父アグネスタキオン、母ナイスレイズ)
 半兄メイショウボーラー(父タイキシャトル)はレコードタイムで完勝したフェブラリーS(GI)をはじめ、芝・ダートを問わず5つの重賞を制したスピード馬。母ナイスレイズはこのほか、OPまで出世したメイショウトッパー(父テイエムオペラオー)、メイショウキトリ(父マリエンバード)などを出している。本馬の父はアグネスタキオン。したがってメイショウヤタロウ(現1000万下)の全弟にあたる。ヤタロウはずっと芝を使われているが、本馬はダート向きに出る可能性もあるだろう。

●レッドデュード(牡 栗東・角居勝彦 父アグネスタキオン、母ショウダウン)
 母ショウダウンの半弟に仏2000ギニー(G1)を勝ったAussie Rules、全妹に米G2と英G3で2着となったApproachがいる。2代母Last Secondは英愛で重賞を3勝した名牝。ここを起点としてファミリーが活性化している。父アグネスタキオンは本馬の2代母の父Alzaoと好相性を示している。Halo≒Sir Ivorという相似な血のクロスが生じるのと、相性のいいLyphardを含んでいるからだろう。中距離向きの切れるタイプとなりそうだ。
[ ナリティー at 2013/04/12(Fri) 05:30コメント(0) ]