2014/02/26(Wed)
ヴィルヌーヴ(牝3、美浦・大竹厩舎)
父:ディープインパクト母:アビラ母父:Rock of Gibraltar

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。この世代ではハープスター(新潟2歳S)、ミッキーアイル(シンザン記念)、トーセンスターダム(きさらぎ賞)が重賞を奪取。クラシックへも大挙して臨むこととなろう。 母アビラ(その父ロックオブジブラルタル)はイギリス生まれ。祖母のアニマトリス(仏4勝)がG2・マルレ賞やG3・ノネット賞の覇者であり、英オークスでも3着している。同馬の全姉にハッピーアビラ(現2勝)。ジェベルムーサ(現5勝)は半兄にあたる。馬主を対象とした社台グループオーナーズにラインナップ。総額3400万円で募集された。ノーザンファーム早来での基礎固めを経て、11月7日、美浦に入厩。ただし、当時は体質が繊細で、飼い食いの細さも目立った。NF天栄で態勢を整え直したうえ、1月16日に帰厩する。蹄を痛がる素振りを見せたため、いったん軽めのメニューに止めていた時期があったものの、無事に乗り越えて反応も着実に上昇。父らしい柔軟なフットワークが光り、軽い芝で切れを生かしそうなイメージを受ける。 今週も出馬ラッシュが予想されるが、3月2日(日)、中山の芝2000mより投票していく構え。競馬場への登場が待ち遠しい。

グレートアイランド(牡3、栗東・松田厩舎)
父:マンハッタンカフェ母:グレースランド母父:トニービン

レッドディザイア(秋華賞)、ジョーカプチーノ(NHKマイルC)、ヒルノダムール(天皇賞・春)、グレープブランデー(ジャパンダートダービー、フェブラリーS)など、様々なカテゴリーに一流馬を送るマンハッタンカフェの産駒。2009年にチャンピオンサイアーとなった以降も高いレベルで安定度を保ち、昨年のリーディング争いでも7位を確保している。 母グレースランド(その父トニービン)は未勝利だが、その兄妹にステイゴールド(香港ヴァーズ、ドバイシーマクラシックなど重賞を4勝、G1での2着が4回)、レクレドール(ローズS、クイーンS)がいる底力に富むファミリーである。同馬の半兄がドリームパスポート(神戸新聞杯、きさらぎ賞、ジャパンCなどG1の2着が3回)、セイクリッドセブン(現5勝)、ラウンドワールド(現3勝、札幌2歳Sを2着)ら。G1サラブレッドクラブにて総額4000万円で募集された。 追分ファーム・リリーバレーでペースアップされ、6月5日には函館競馬場に入厩。20日のゲート試験にパスしたものの、左トモの送りがぎこちなくなったため、牧場に戻って回復を待った。11月29日、宇治田原優駿ステーブルに移動。順調に15-15を消化したうえ、1月23日、栗東に到着。晩成タイプと思われるが、父譲りの好馬体は目を引き、ひと追いごとに反応も良化している。 今週の動き次第ではあるが、3月2日(日)、阪神の芝2000mでデビューする方向。初戦だけでなく、先々まで注目したい素材だ。

オペラバスティーユ(牡3、栗東・岡田厩舎)
父:シンボリクリスエス母:バレエブラン母父:ダンスインザダーク

2年連続で年度代表馬に選出されたシンボリクリスエスの産駒。昨年もリーディングサイアー争いで3位に食い込んでいる。サクセスブロッケン(フェブラリーSなどG1級を3勝)、ストロングリターン(安田記念)、アルフレード(朝日杯FS)に続き、昨年はエピファネイア(菊花賞)が待望のクラシック制覇を成し遂げた。この世代も優秀な繁殖を集めているだけに、新たなスターの誕生が楽しみでならない。 母バレエブラン(その父ダンスインザダーク)は2勝をマークした。その兄弟にフェブラリーSなどG1級を4勝したゴールドアリュール、根岸Sを制したゴールスキー(現8勝)がいる。サンデーサラブレッドクラブの所属。募集総額は2400万円だった。
追分ファーム・リリーバレーで体力強化が図られたうえ、10月17日にはグリーンウッド・トレーニングに移動。現地でも丁寧に長めを乗り込まれる。栗東への入厩は1月18日。2月6日のゲート試験に合格すると、本格的な追い切りに移行した。先週の坂路では4ハロン54秒1。ラストも渋太く脚を伸ばし、12秒9でまとめた。順調に態勢が整いつつある。3月1日(土)、阪神のダート1800mにスタンバイ。ウンベルト・リスポリ騎手に依頼している。
[ ナリティー at 2014/02/26(Wed) 15:56コメント(0) ]
2014/02/26(Wed)
【3歳】
●サトノフラクタル(牡 栗東・池江泰寿 父Galileo、母It Must Be Magic)
 母は不出走馬だが、その全兄The LeopardはジェネラスS(米G3・芝8f)の勝ち馬。2代母Moon Safariは本邦輸入種牡馬スキャンの全妹、3代母Videoは名種牡馬Caerleonの全妹、という良血ファミリーに属している。父Galileoはヨーロッパを代表する大種牡馬で、歴史的名馬Frankelを筆頭に多数のG1ホースを送り出し、08、10~13年と計5回英愛サイアーランキングのトップに立っている。ただ、日本の軽い馬場にフィットしなかったSadler's Wellsの息子なので、やや重苦しいところがあり、わが国ではいまだに重賞勝ち馬は出ていない。それだけに、スピード豊かなMr.Prospector 4×3というクロスは歓迎。また、過去にCaerleonを抱えたGalileo産駒は、日本で2頭走ってキャプテンキッドが3勝、レッドシャンクスが2勝と悪くない成績を挙げている。前述のとおり本馬の3代母はCaerleonの全妹だ。「Galileo×Storm Cat×Mr.Prospector」の組み合わせはMisty for Me(11年愛1000ギニー-G1など4つのG1を制覇)と同じ。配合的にはいいところがあるのではないかと思われる。芝向きの中距離タイプだろう。

●ダノンファイヤー(牡 栗東・佐々木晶三 父ディープインパクト、母リキオリンピア)
 母リキオリンピアは東海公営で走った下級条件馬だが、2代母Opera QueenのきょうだいにはHatoof(92年英1000ギニー-G1、92年英チャンピオンS-G1)、Irish Prize(01年シューメーカーマイル-米G1)といった活躍馬がいる良血。「ディープインパクト×エンドスウィープ」はトーセンスターダムと同じで、父の最もポピュラーな成功パターンのひとつであるLyphardクロスを4×4で持っている。母の父がエンドスウィープと軽いだけにPleasant ColonyやLe Fabuleuxといった重厚な血がサポートするのも好ましい。半兄タケルハヤテ(父オペラハウス)は現3勝馬。母の繁殖牝馬としての能力は悪くない。芝向きの中距離タイプだろう。

●プラチナブロンド(牝 美浦・大竹正博 父ジャングルポケット、母モンローブロンド)
 現1600万下のビキニブロンド(父キングカメハメハ)の半妹。母モンローブロンドはファンタジーS(GIII)2着馬で、そのきょうだいにランフォルセ(12年ダイオライト記念-JpnIIなど重賞4勝)、ノーザンリバー(11年アーリントンC-GIII、13年カペラS-GIII)、ノットアローン(08年ラジオNIKKEI賞-GIII・2着)などがいる。また、長女アコースティクスはダービー馬ロジユニヴァースの母となった。活力のあるファミリーなので今後まだまだ一流馬を送り出せるだろう。本馬はトニービン2×4、Nureyev 3×4という大胆なクロスを持っている。Nureyevクロスを持つジャングルポケット産駒は身体が硬くなるのかダート向きに出る傾向がある。ただ、本馬の半姉ビキニブロンドは、キングカメハメハ産駒のダート馬が出るパターンであるMr.Prospectorクロスを持っていながら芝向きに出た。母モンローブロンドが持つHalo 3×4という柔らかなクロスのおかげかもしれない。本馬も芝向きに出る可能性は高いと思われる。距離はマイル以下が良さそうだ。

●ヘルツフロイント(牡 美浦・古賀慎明 父ハーツクライ、母ライラッククイーン)
 母ライラッククイーンはビウィッチS(米G3・芝2400m)を勝ったほか、独オークス(G1・芝2200m)で2着と健闘した。日本で繁殖牝馬となり、これまでに送り出した2頭(ライラックパンチ、ヒラボクラッキー)は中央で勝ち星を挙げていないが、本馬はなかなかの好配合馬なので期待できる。2代母の父Fabulous Dancerは父ハーツクライと相性がよく、過去にJRAで出走したこの配合馬5頭のうち4頭が勝ち上がり、そのなかにはギュスターヴクライ(12年阪神大賞典-GII)、カポーティスター(13年日経新春杯-GII)が含まれる。芝の中長距離で本領を発揮するだろう。ただ、完成は遅そうなので、本格化するのは古馬になってからだと思われる。

●モズソフィ(牝 栗東・鮫島一歩 父マンハッタンカフェ、母ペルファヴォーレ)
 サチノスイーティー(父カリスタグローリ/06年アイビスサマーダッシュ)、ナニハトモアレ(父ブラックホーク/10年マーチS-GIII・2着、10年アンタレスS-GIII・2着)、ビューティーモズ(父ネオユニヴァース/1600万下)を送り出した母ペルファヴォーレはなかなかの繁殖牝馬だ。ペルファヴォーレの配合は、父がアフリートで2代母の父がイエローゴッド。桜花賞馬プリモディーネと同じ構造だ。アフリートの母の父Venetian Jesterとイエローゴッドの父Red Godが相似な血(Venetian Jester≒Red God 3×4)であることが配合上のキーポイントだろう。「マンハッタンカフェ×アフリート」はハンソデバンド(10年共同通信杯-GIII)と同じで、本馬の母方に入るNumbered Accountは、ハンソデバンドの3代母プレイメイトの全姉なので、両者の配合構成はよく似ている。芝・ダート兼用のマイラーだろう。
[ ナリティー at 2014/02/26(Wed) 15:54コメント(0) ]
2014/02/20(Thu)
【2歳】
●オルフィーク(牝 美浦・小桧山悟 父ヴァーミリアン、母バディ)
 父ヴァーミリアンは今年の新種牡馬。現役時代にダートGIを8勝した希代の名馬で、兄弟にソリタリーキング(ダート重賞3勝)、サカラート(ダート重賞4勝)、キングスエンブレム(シリウスS-GIII)といった活躍馬がいる良血。母はダイワメジャーと同血なので、種牡馬としておもしろいところがあるのではないか。配合によって芝向き、ダート向きとタイプが分かれるはずだが、本馬は母の父がパワー型のワイルドラッシュ(トランセンドの父)なのでダート向きに出るだろう。Mr.Prospector 4×4でスピードを確保しているので堅実に走りそうだ。

●スノセイ(牡 美浦・和田正道 父プリサイスエンド、母ショウリノホホエミ)
 父プリサイスエンドはエンドスウィープを経てフォーティナイナーにさかのぼる系統で、ダート向きの優れた資質を伝えて種牡馬として成功している。活躍の場は地方競馬が中心だが、中央のダートでもグロリアスノア(10年根岸S-GIII、10年武蔵野S-GIII)が重賞戦線で活躍した。配合的にはMr.ProspectorとNijinskyを併せ持つ繁殖牝馬と相性抜群。前出のグロリアスノアを筆頭に、ショウリダバンザイ(浦和桜花賞、ロジータ記念、道営記念)、スプラッシュエンド(OP)、ロラパルーザ(OP)、タケショウカヅチ(準OP)といった同産駒のトップクラスは、ことごとくこのパターンから誕生している。本馬の2代母の父ジェイドロバリーは「Mr.Prospector×Nijinsky」なのでこのパターンを踏襲している。期待の持てる配合だ。

【3歳】
●アネラノヘア(牝 美浦・栗田徹 父ゴールドアリュール、母マイバレンタイン)
 4分の3兄ワイルドスナイパー(父バブルガムフェロー)は函館記念(GIII)3着馬。もう1頭の4分の3兄テラノファントム(父フジキセキ)は弥生賞5着馬。本馬の父ゴールドアリュールはエスポワールシチーやスマートファルコンの父であるように、基本的にはダート向きの種牡馬だが、フーラブライド、タケミカヅチ、トウカイパラダイス、トップカミングといった芝向きの産駒も出している。本馬の配合は「ゴールドアリュール×トニービン×ノーザンテースト」。この組み合わせは芝連対率23%、ダート連対率24%という成績で、ゴールドアリュール産駒全体の成績(芝14%、ダート19%)を大きく上回っている。2頭の4分の3兄が芝重賞で活躍しているので本馬にも期待したい。

●エビスカンナ(牝 美浦・松山将樹 父スズカマンボ、母アラサナコンカロ)
 父スズカマンボは現役時代に天皇賞・春(GI)を制覇したサンデー系種牡馬。ややスピードが足りずスタミナに特長があるため、当初はダートの中長距離に活路を見い出していたが、3年目の産駒メイショウマンボがオークス(GI)、秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)を制覇し、最優秀3歳牝馬に選出された。同馬は2代母の父がジェイドロバリーで、スプリングマンボ≒ジェイドロバリー2×3が配合的な核心だった。本馬は「スズカマンボ×ジェイドロバリー」という組み合わせなのでスプリングマンボ≒ジェイドロバリー2×2。メイショウマンボと配合構成がよく似ている。母アラサナコンカロはコンタクト(02年京都金杯-GIII・5着、02年ダービー卿CT-GIII・5着)の全妹なので、本馬は芝向きのマイラー~中距離タイプだろう。

●コウヨウハート(牝 美浦・古賀慎明 父ディープスカイ、母アサヒライジング)
 母アサヒライジングは現役時代にクイーンS(GIII)を勝ったほか、アメリカンオークス(米G1)、秋華賞(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)で2着、オークス(GI)3着という成績を残した。2代母アサヒマーキュリーは「ミナガワマンナ×ボンモー×タマナー」という組み合わせで、ほとんど稀有といっていいほどのアウトサイダー血統。本馬は「ディープスカイ×ロイヤルタッチ」というサンデー系同士の配合なのでサンデーサイレンス3×3という強いクロスを持っているが、前述のとおり2代母アサヒマーキュリーが異系色の強い血統構成であるため、ちょうどバランスが取れている。父ディープスカイは日本ダービー(GI)、NHKマイルC(GI)など4つの重賞を制した名馬。種牡馬としては鈍重さが目に付くものの、一風変わったこのような配合で走る可能性もあるのではないか。

●サザンライツ(牡 美浦・池上昌弘 父サクラバクシンオー、母サザンフェアリー)
 未勝利戦から芝1200m戦を4連勝してOP入りを果たしたダノンフェアリーの全弟。父サクラバクシンオーはNijinskyを含んだ繁殖牝馬と相性がよく、この配合からショウナンカンプ(高松宮記念-GIなど重賞3勝)、シーイズトウショウ(セントウルS-GIIなど重賞5勝)、メジロマイヤー(きさらぎ賞-GIIIなど重賞2勝)、ブルーショットガン(06年阪急杯-GIII)など多数の活躍馬が出ている。本馬はこのパターン。2代母フェアリーダンサーはSadler's Wellsの4分の3同血なので底力がある。全兄ダノンフェアリーに迫る活躍を期待したい。
[ ナリティー at 2014/02/20(Thu) 17:12コメント(0) ]
2014/02/13(Thu)
キングオブタイム(牡3、栗東・加用厩舎)
父:キンググローリアス母:クイーンオブタイム母父:ブライアンズタイム

ダート重賞を5勝したワンダースピード以降、大物が登場していないものの、長年に渡って安定した実績を残したキンググローリアスが父。現3歳は最後に種付けした世代となる。同馬にかかる期待は大きい。 母クイーンオブタイム(その父ブライアンズタイム)は未出走だが、その兄にアリジャポネ(4勝)、シルクルネッサンス(4勝)らがいる。祖母がクイーンSを制し、エリザベス女王杯でも3着したロイヤルシルキー。同馬の兄姉にはシルクストリート(4勝)、シルクダイナスティ(5勝、地方2勝)、シルクデイブレイク(3勝)など、ダート巧者がずらりと居並んでいる。シルクホースクラブにて総額1300万円で募集された。 負担がかかりやすい肢勢に配慮され、ファンタストクラブで丹念に態勢が整えられた。栗東への入厩は12月27日。1月6日のゲート試験をパスすると、順調にペースアップされた。躍動感あふれるフットワークが目立ち、気持ちも前向き。初戦から能力全開となろう。2月15日(土)、京都のダート1800mでデビュー。小牧太騎手が手綱を取る

タイキイルソーレ(牡3、栗東・羽月厩舎)
父:ゴールドアリュール母:タイキステラ母父:Miswaki

父はゴールドアリュール。サンデーサイレンスの後継ながら、ダートのG1を4勝したパワフルな血脈であり、エスポワールシチー、スマートファルコンをはじめ、続々と大物を輩出している。 母タイキステラ(その父ミスワキ)は6勝をマークした活躍馬。その全兄に函館スプリントSを制したタイキトレジャーがいる。タイキエルドラド(アルゼンチン共和国杯)は母の半兄だ。シンコウラブリイ(マイルCS)をはじめ、多数の重賞ウイナーを輩出している豪華なファミリーである。大樹レーシングクラブの所属。募集総額は1800万円だった。 浦河のビクトリーホースランチでしっかりと体力強化が図られたうえ、11月18日には同牧場の那須分場へ移動してペースアップ。12月11日、栗東に入厩した。26日、ゲート試験に合格。浮腫みがちな右前に負担がかかりすぎないように配慮され、プール調教を併用しながら入念に仕上げられてきた。先週のポリトラックコースではサクラフェリース(古馬500万下)を追走して併入。反応に鋭さが加わってきた。2月15日(土)、京都のダート1800mにスタンバイ。池添謙一騎手が手綱を取る。


レインオーバー(牡3、美浦・堀厩舎)
父:キングカメハメハ母:ダンスパートナー母父:サンデーサイレンス

昨年もディープインパクトには及ばなかったものの、2年連続してリーデングの2位をキープしたキングカメハメハが父。コンスタントに勝ち上がるうえ、豊富な成長力にも定評があり、ローズキングダム(朝日杯FS、ジャパンカップ)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)、歴史的な名牝のアパパネ(阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞、ヴィクトリアマイル)らをはじめ、スプリント部門へはロードカナロア(スプリンターズS2回、香港スプリント2回、高松宮記念、安田記念)、ダート路線にベルシャザール(JCダート)、ホッコータルマエ(かしわ記念、帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典)、ハタノヴァンクール(ジャパンダートダービー、川崎記念)、タイセイレジェンド(JBCスプリント)と、様々なカテゴリーに一流馬を送り出している。 母ダンスパートナー(その父サンデーサイレンス)はオークスやエリザベス女王杯を制した名牝。その半兄にエアダブリン(重賞3勝)、弟妹にはダンスインザダーク(菊花賞)、ダンスインザムード(桜花賞、ヴィクトリアマイル)がいる超一流のファミリーだ。同馬の姉兄がダンスオールナイト(5勝)やフェデラリスト(中山記念、中山金杯)。グリーンファーム愛馬会にて総額5000万円で募集された。 社台ファームでの基礎固めを経て、9月27日に美浦へ。10月9日、ゲート試験に合格すると、成長を促すべく山元トレセンに移動して乗り込みを進める。11月30日の再入厩後は順調にタイムをマークしたものの、前向きな気持ちに欠け、トモにも緩さが残る状況。年明けのデビューをパスし、1月9日、いったん短期放牧へ出された。25日に帰厩。順調にメニューが強化されてきた。先週のウッドコースではベルキャニオン(3歳500万下)と併入。ゴールを過ぎてもしっかり追われ、上々の反応が見られた。2月23日(日)、東京の芝1800mでのデビューを予定しているが、多数の希望馬が予想されるため、16日(日)の東京、芝1800mより投票することも視野に入れている。
[ ナリティー at 2014/02/13(Thu) 05:30コメント(0) ]
2014/02/13(Thu)
●ウインゴスペル(牡 栗東・西園正都 父Pivotal、母Choir Mistress)
 全兄ChoristはプリティポリーS(愛G1・芝10f)、ゴールデンダフォディルS(愛G3・芝10f)、ブランドフォードS(愛G3・芝10f)の勝ち馬。父Pivotalは英・愛オークスを連覇したSariskaを出しているものの、自身がスプリンターだったように産駒は基本的に短い距離に向いており、過去にSaoire(愛1000ギニー)、Falco(仏2000ギニー)などを出している。Choristは母の父が英チャンピオンスプリンターのChief Singerながら、母Choir Mistressが持つNeckar 5×5などのドイツ血統の影響か、案外距離の融通性があり芝2000mがベストだった。本馬はChoristの12歳下の全弟。父が18歳時、母が21歳時の産駒という点は気になるが、G1馬の全弟なので期待したい。

●ウンプテンプ(牡 美浦・田中剛 父メイショウサムソン、母バズローリング)
 父メイショウサムソンは皐月賞(GI)、ダービー(GI)、天皇賞・春(GI)、天皇賞・秋(GI)など6つの重賞を制した名馬。現在2世代がデビューし、トーセンアルニカ(13年エリザベス女王杯-GI・4着)、サムソンズプライド(13年プリンシパルS-OP)などを出している。この2頭にソムニアシチーを加えたメイショウサムソン産駒の本賞金獲得順上位3頭は、いずれもエルコンドルパサー牝馬から誕生している。メイショウサムソンの2代父と、エルコンドルパサーの母の父はいずれもSadler's Wellsなので、前述の3頭はいずれもSadler's Wells 3×4というクロスを持つ。本馬は3代母が名牝バレークイーン(フサイチコンコルド、アンライバルドなどの母)で、その父がSadler's Wells。したがってSadler's Wells 3×4を持っている。父の成功パターンであるクロスを持っているので楽しめそうだ。

●タガノバラード(牝 栗東・松田博資 父ブライアンズタイム、母タガノチャーリーズ)
 母タガノチャーリーズはフェアリーS(GIII)3着馬だが、本質的にはダート向きで、不良馬場のアクアラインS(準OP・中山ダ1200m)を勝った際は、1分09秒7という破格の時計で後続を寄せ付けず圧勝した。繁殖牝馬としても成功しており、本馬の半兄タガノジンガロ(父キングカメハメハ)はアンタレスS(G3)4着、マーチS(G3)5着。半兄タガノロックオン(父ロックオブジブラルタル)はジャパンダートダービー(JpnI)3着。半姉タガノクリスエス(父シンボリクリスエス)はアンタレスS(GIII)6着、半兄タガノブリガデイロ(父シンボリクリスエス)は兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)4着など、外れなく走っている。父がブライアンズタイムに替わった本馬は兄姉と同じくダート向きで底力十分。重賞級に育ちそうだ。

●ツクバサクラコ(牝 美浦・戸田博文 父ステイゴールド、母ウェディングハニー)
 母ウェディングハニーは現役時代、府中牝馬S(GIII)3着などの成績がある。本馬はウェディングフジコ(父フジキセキ/10年中山牝馬S-GIII・2着、10年TCK女王盃-JpnIII・2着)の4分の3妹で、「ステイゴールド×トニービン」という組み合わせはバウンシーチューン(11年フローラS-GII)と同じ。トウショウボーイが入るので芝1800m前後でスピードを活かすタイプとなりそうだ。

●ディプロムソング(牡 栗東・矢作芳人 父Unbridled's Song、母Diplomat Lady)
 母Diplomat Ladyは現役時代、ハリウッドスターレットS(米G1・ダ8.5f)など2つの重賞を制した。父Unbridled's SongはFappiano系で、現役時代にブリーダーズCジュヴェナイル(米G1)、フロリダダービー(米G1)と2つのG1を勝った。種牡馬としてはUnbridled Elaine(01年ブリーダーズCディスタフ)など多くのG1馬を送り出し、日本ではラヴェリータ(09年関東オークス-JpnIIなど重賞7勝)、アグネスソニック(02年NHKマイルC-GI・2着)が活躍している。アメリカ血統ながら芝・ダート兼用で日本の馬場への適性も高い。本馬はFappiano≒Surgery 3×4、Royal Mink≒What a Pleasure 5×4という相似な血のクロスが生じ、母方のポテンシャルも高いので期待十分。マイル以下のダートがベストで、1000~1400mなら芝でもやれるはず。ラヴェリータの域に迫ってほしい良血馬だ。

●ラガービックヒーロ(牡 栗東・大久保龍志 父ゴールドアリュール、母フジタカローズ)
 名馬エスポワールシチーと同じ「ゴールドアリュール×ブライアンズタイム」の組み合わせ。母フジタカローズのFlower Bowl≒Abernant≒チャイナロック 4×5・4は力強く、まさにパワーと底力に恵まれた王道のダート血統だ。ゴールドアリュールの代表産駒は、上記の相似な血のクロスのエッセンスであるHyperionとSon-in-Lawの組み合わせから成る血との間に大物を誕生させる傾向があり、本馬はその条件を満たしている。ダート1800mがベストで成長力にも期待できる。
[ ナリティー at 2014/02/13(Thu) 05:28コメント(0) ]
2014/02/06(Thu)
ゴルゴネイオン(牡3、栗東・安田隆厩舎)
父:フジキセキ母:デビルズコーナー母父:Songandaprayer

父はフジキセキ。スプリント部門へキンシャサノキセキ、コイウタやエイジアンウインズといったマイル女王、驚異の日本レコードを叩き出したダノンシャンティ、さらにダート界にはカネヒキリ、シャトル先での成功作としてもドバイシーマクラシック勝ちのサンクラシークら、長年に渡って多彩なトップホースを送り出している。先週はストレイトガールがシルクロードSを制覇。現3歳でもイスラボニータが東京スポーツ杯2歳Sに勝ち、クラシックを見据えている。 母デビルズコーナー(その父ソングアンドアプレイヤー、3勝)はアメリカ生まれ。卓越した速力を発揮し、芝1000mの鏑矢特別や閃光特別に勝っている。本馬は待望の初仔。サンデーサラブレッドクラブにて総額2600万円で募集された。ノーザンファーム空港での乗り込みが進むと、大型ながら屋内坂路コースを軽々と駆け上がるようになる。11月2日、NFしがらきへ。トモを打撲するアクシデントがあったものの、短期間で乗り越え、スピートメニューに移行できた。12月22日、栗東に入厩。気性の若さを見せ、ゲート練習は時間がかかったが、1月22日、3度目の挑戦で試験をクリアした。先週のポリトラックコースではスノードン(古馬1600万下)と併せて遅れたとはいえ、強めに追って終いは11秒台。順調に態勢が整いつつある。2月8日(土)、小倉の芝1200mに初登場する。迫力満点の馬体に要注目。

アガスティア(牡3、栗東・清水出厩舎)
父:マンハッタンカフェ母:マンティスハント母父:Deputy Minister

レッドディザイア(秋華賞)、ジョーカプチーノ(NHKマイルC)、ヒルノダムール(天皇賞・春)、グレープブランデー(ジャパンダートダービー、フェブラリーS)など、様々なカテゴリーに一流馬を送るマンハッタンカフェの産駒。2009年にチャンピオンサイアーとなった以降も高いレベルで安定度を保ち、昨年のリーディング争いでも7位を確保している。 母マンティスハント(その父デピュティミニスター)は未勝利だが、祖母のウィッチフルシンキングが重賞4勝を含む米12勝の強豪。母の半姉にロフティーエイム(福島牝馬S)、メーデイア(JBCレディスクラシシックなど重賞を現6勝)がいる魅力の血脈だ。ゴーハンティング(現4勝)やクロスボウ(現2勝)は同馬の半兄にあたる。サンデーサラブレッドクラブの所属。募集総額は2400万円だった。 追分ファーム・リリーバレーでしっかりと体力強化が図られたうえ、11月25日に山元トレセンへ。12月18日、栗東へ移動した。1月4日のゲート試験をパスすると、順調に時計をマーク。時計的には目立たないものの、追い切りに跨った和田竜二騎手も「雰囲気が良く、奥もありそう」と乗り味を評価している。2月8日(土)、京都の芝2000mでデビュー。和田騎手が騎乗する。

レッドジュベール(牡3、栗東・松田国厩舎)
父:ネオユニヴァース母:ミスユーフラン母父:Brocco

父はネオユニヴァース。ファーストクロップよりアンライバルド(皐月賞)、ロジユニヴァース(ダービー)が登場したのに続き、ヴィクトワールピサ(ドバイワールドカップ、有馬記念、皐月賞)が世界へもその名を轟かせた。この世代でもオメガハートロック(フェアリーS)がタイトルを奪取。クラシック戦線でも目が離せない。 母ミスユーフラン(その父ブロッコ)はアメリカで2勝した。同馬の半姉が仏G1のアスタルテ賞を2着したミスヴィンスキー。曾祖母の子にファビュラスノーション(米G1・サンタスサーナS)やカコイーシーズ(米G1・ターフクラシック、種牡馬)がいる豪華なファミリーである。東京サラブレッドクラブに総額1800万円でラインナップされた。 社台ファームでの基礎固めを経て、7月28日に山元トレセンヘ。グリーンウッド・トレーニングで2週間ほど心身を整えたうえ、9月20日、栗東に入厩した。10月2日のゲート試験に合格し、ペースアップが図られたが、右肩の出がきこちなくなったため、いったん宇治田原優駿ステーブルに移動して回復を待った。1月4日の帰厩後は入念にタイムをマーク。まだ仕草などは幼いものの、走り出せばきちんと集中でき、順当に反応が上向いてきた。2月9日(日)、京都の芝1600mにスタンバイ。初戦から目が離せない。
[ ナリティー at 2014/02/06(Thu) 10:21コメント(0) ]
2014/02/05(Wed)
●エイシンペペラッツ(牡 栗東・田所秀孝 父フレンチデピュティ、母エーシンマイスター)
 母エーシンマイスターは未勝利馬だが、その半兄にエイシンデピュティ(08年宝塚記念-GI、08年金鯱賞-GIIなど重賞4勝)、エーシンダードマン(07年菊花賞-GI・4着)がいる良血。本馬の父はフレンチデピュティなので、エイシンデピュティとは4分の3同血(父が同じで母が親子)の関係となる。母の父に入るのがタイキシャトルなので素軽さは保てるだろう。母はHalo、Nijinsky、Mr.Prospectorを併せ持つので繁殖牝馬として期待できる。芝向きのマイラー。

●センターポイント(牡 栗東・荒川義之 父コマンズ、母レディミドルトン)
 半姉レディオブオペラ(父Singspiel)は先週のシルクロードS(GIII)で2着。500万下から4連勝し、単勝1.6倍の断然人気に推されたものの、ストレイトガールの末脚に屈した。中2週で馬体重が14kg減り、完調とはいえないなかで健闘しているので、いずれは重賞を勝てるだろう。本馬の父はコマンズ。Danewin(現役時代に豪G1を5勝し種牡馬としても成功)の全弟で、オーストラリアの歴史的名馬Octagonalの甥でもある良血。現役時代はG3を勝った程度だったが、種牡馬としては兄Danewinを上回り、04-05年のシーズンから豪種牡馬ランキングベスト10を外したことがない。09-10年のシーズンからはベスト5以内に定着し、直近の12-13年は3位だった。日本ではまだこれといった大物は出ていないが、これから徐々に実績を作っていくだろう。デインヒル系のスピードタイプだけあって芝1200mの成績が最も優れている。本馬はDanzig 3×4なので素軽さという点では申し分ない。姉と同じく短距離路線で活躍しそうだ。

●ヒラボクハッピー(牝 美浦・田中剛 父タイキシャトル、母ジューンブライド)
 母は中央未勝利馬ながら、ビッグフリート(02年関屋記念-GIII・3着)の全妹なので繁殖牝馬としては楽しみな存在だ。Nijinskyクロスを持つタイキシャトル産駒はニックスで、過去にゴールデンキャスト、ウイングレット、ディアチャンスといった重賞勝ち馬が誕生している。本馬はNijinsky 4×5なのでこのパターンに当てはまる。素軽さを活かして堅実に活躍するだろう。芝・ダート兼用のスプリンター~マイラー。

●ラプレシューズ(牝 美浦・手塚貴久 父A.P.Indy、母プリモディーネ )
 母は99年の桜花賞馬プリモディーネ。アメリカへ渡って繁殖生活を送っており、これまでに6頭の産駒が輸入され、半数の3頭が勝ち上がっている。決して悪い成績ではないのだが、まだ2勝馬が出ていないので、期待の大きさからするとやや物足りなさを感じなくもない。本馬の父A.P.Indyは米リーディングサイアーに二度輝いた大種牡馬。米年度代表馬Mineshaftをはじめ多くの活躍馬を送り出し、力強くサイアーラインを伸ばしている。11年生まれのこの世代がラストクロップ。母方にアフリートを持つA.P.Indy系競走馬といえば、CCAオークス(米G1)などG1を3勝したイッツトリッキーがいる。母プリモディーネの配合的核心はTom Fool≒Flaming Page≒Spring Run 4×4・5・5のトライアングル。本馬はそれをTom Foolの息子Buckpasser 4×5によって継続発展させている。配合的には文句なしなので期待十分。

●ララマドンナ(牝 美浦・畠山吉宏 父フレンチデピュティ、母ラクシュミーギャル)
 母は1勝馬でこれが初子となる。「フレンチデピュティ×フジキセキ」の組み合わせは、Deputy Minister(フレンチデピュティの父)とフジキセキのニックスが生じるので注目したい。カネヒキリ(ダートG1を7勝)、ミラクルレジェンド(13年エンプレス杯-GII、10年クイーン賞-GIII、12年マリーンC-GIII)、デグラーティア(08年小倉2歳S-GIII)をはじめ多数の活躍馬が出した実績がある。父がフレンチデピュティの場合、ほとんどダート向きに出るので、この馬もダート路線で堅実に稼ぐタイプだろう。

●ワルガキ(牡 栗東・笹田和秀 父ゼンノロブロイ、母レッドクローシュ)
 4分の3兄ペプチドアマゾン(父アグネスタキオン)は京都新聞杯(GII)2着、日本ダービー(GI)4着という好成績を残している。父ゼンノロブロイはアメリカ血統過多といった趣があるので、重厚なヨーロッパ血統を抱えた繁殖牝馬との間に好成績を挙げている。母の父トニービン、2代母の父ノーザンテーストはいずれもHyperionの影響を強く受けているので悪くない。「ゼンノロブロイ×トニービン×ノーザンテースト」はギンザボナンザ(10年アネモネS-OP)と同じ。芝中距離でいいところがありそうだ。
[ ナリティー at 2014/02/05(Wed) 19:18コメント(0) ]