2014/03/27(Thu)
【2歳】
●トーセンペンタゴン(牡 美浦・菅原泰夫 父シンボリクリスエス、母トーセンキャッスル)
 母トーセンキャッスルは現役時代にダート1000mで1勝を挙げた下級条件馬だったが、その半姉エアパスカルはチューリップ賞(GIII)の勝ち馬で、半弟カルドブレッサは中山金杯(GIII)で2着となった。2代母ラフィカはブラックタキシード(99年セントライト記念-GII)の全妹。近親に活躍馬が途切れず並んでおり、良質な資質が伝わっていることをうかがわせる。本馬は「シンボリクリスエス×フレンチデピュティ」という組み合わせ。出走5頭中3頭が勝ち上がり、そのなかにはブランネージュ(14年チューリップ賞-GIII・4着)、エクスパーシヴ(13年フラワーC-GIII・4着)が含まれている。芝・ダート兼用のマイラーだろう。

【3歳】
●キングナポレオン(牡 栗東・矢作芳人 父ディープインパクト、母アイルドフランス)
 母アイルドフランスはダイヤモンドビコー(重賞4勝)の半姉で、現役時代にミネルヴ賞(仏G3・芝2500m)とヒルズボローH(米G3・芝9f)を制した。本馬の半兄キングレオポルド(父フジキセキ)は朝日杯フューチュリティS(GI)6着などの成績があるが、気性面の難しさを抱えているため、スプリント路線に鞍替えしている。本馬の全兄ライズアゲインは新馬戦で2着となったのが最高成績で、中央未勝利に終わった。「Mr.Prospector+Special牝系(NureyevやSadler's Wellsなど)」という配合のディープインパクト産駒は、ヴィルシーナ、ディープブリランテ、トーセンラー、デニムアンドルビー、パッションダンス、エバーブロッサム、スピルバーグ、ピクシープリンセス、アトムなど多くの活躍馬が出ている。気性の問題がなければマイルから中距離で楽しみな素材だ。

●クリノジパング(牡 美浦・奥平雅士 父フジキセキ、母クリノビャクダン)
 3代母エプソムガールの一族は、ツルマルボーイ(04年安田記念-GIなど重賞3勝)、ツルマルガイセン(98年カブトヤマ記念-GIII)、ツルマルガール(94年朝日チャレンジC-GIII)、ツルマルファイター(03年プロキオンS-GIII・2着)などが出ており活力がある。本馬は「フジキセキ×クロフネ」という組み合わせ。クロフネの2代父Deputy Ministerはフジキセキと相性がよく、カネヒキリ、ミラクルレジェンド、デグラーティア、メイケイペガスター、ゴーハンティングなど多くの活躍馬が出ている。芝向きのマイラーだろう。

●スティルバイト(牝 美浦・畠山吉宏 父マツリダゴッホ、母コロンバイト)
 半兄メジロニコラス(父サンデーサイレンス)は芝中長距離を得意とし、準OPまで出世した。父マツリダゴッホは現3歳世代が初年度産駒で、昨夏にウインスプラッシュ(13年ききょうS-OP)、ウインマーレライ(13年アスター賞-500万下)など次々と活躍馬を送り出したものの、秋風が吹くころになると勢いがパッタリ止まり、話題に上ることも少なくなった。前出の2頭はいずれもMr.Prospectorを母方に持っていた。本馬の2代母の父はMr.Prospector。成功パターンに当てはまっている。芝向きのマイラー。

●レトロスペクト(牡 美浦・武市康男 父Smarty Jones、母Antique Auction)
 2代母オールドスタッフは二冠名牝ベガ(アドマイヤベガ、アドアイヤドン、アドマイヤボスの母)の半姉。母Antique Auctionはアンティークコイン(父Theatrical/準OP)、ドリーミーペガサス(父Fusaichi Pegasus/準OP)、インディアナカーヴ(父A.P.Indy/準OP)の母で、インディアナカーヴはエクセラントカーヴ(13年京成杯オータムH-GIII)の母となった。つまり本馬の姪にあたる。父Smarty Jonesは現役時代、デビュー以来8連勝でケンタッキーダービー(G1)とプリークネスS(G1)の米二冠を制し、三冠確実と言われながら、ベルモントS(G1)で2着に敗れた。種牡馬としてはケイアイガーベラ(11年カペラS-GIII)、ノーブルジュエリー(14年中山牝馬S-GIII・5着)、ベルサリエーレ(準OP)などを出している。本馬は母が21歳時の産駒。この点はマイナスだが、Mr.Prospector 4×3など手堅いスピードを伝える配合なので着実に走ってくるだろう。芝・ダート兼用のマイラー。
[ ナリティー at 2014/03/27(Thu) 08:41コメント(0) ]
2014/03/19(Wed)
アウストル(牡3、美浦・堀厩舎)
父:Monsun母:アディクティド母父:Diktat

ドイツの至宝であり、シロッコ(独ダービーなどG1を4勝)、マンデュロ(イスパーン賞などG1に3勝)、スキャパレリ(独ダービーなどG1に5勝)ら、続々と大物を輩出したモンズーンが父。日本でもピュアブリーゼ(オークス2着)の父、ノーブルジュエリー(6勝、京都牝馬S3着)の母父としても馴染みがあるが、後継のノヴェリスト(キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどG1を4勝)が社台スタリオンステーションに導入され、今後は豪華に枝葉を広げていくと思われる。 母アディクティド(その父ディクタット)は独G3・シュヴァルツゴルトレンネンに優勝。その半兄にG2・ミューラーブロート大賞典を勝ち、独ダービーでも2着したアカンバロがいる。同馬は注目の初仔。総額3000万円でキャロットクラブの募集馬となった。ノーザンファーム早来での基礎固めを経て、9月15日、栗東に入厩。10月3日のゲート試験をクリアしたが、精神的に幼く、脚元にも疲れがたまりやすい状況だった。NF天栄であせらずに態勢を整える。2月23日の帰厩後も丁寧に段階を踏み、一歩ずつ前進。重厚な血統だけに、調教の反応自体は目立たないが、陣営でも奥深さを見込んでいる。まだ具体的な目標は定まっていないが、次回中山の未勝利戦でベールを脱ぐ予定である。 同ステーブルでは、ピエリーナ(牝、父チチカステナンゴ、母バイラリーナ)のデビューも近い。
先週のウッドコースでは、スプリングSに出走するベルキャニオンと併せ、馬なりで最後まで食い下がった。これが実質の初時計であり、将来性は十分。

ポルテシャンス(牝3、美浦・栗田厩舎)
父:マンハッタンカフェ母:フォーチュネイトダムゼル母父:Runaway Groom

レッドディザイア(秋華賞)、ジョーカプチーノ(NHKマイルC)、ヒルノダムール(天皇賞・春)、グレープブランデー(ジャパンダートダービー、フェブラリーS)など、様々なカテゴリーに一流馬を送るマンハッタンカフェの産駒。2009年にチャンピオンサイアーとなった以降も高いレベルで安定度を保ち、昨年のリーディング争いでも7位を確保している。 母フォーチュネイトダムゼル(その父ラナウェイグルーム)はG3・ペブルスHをはじめ、アメリカで4勝をマーク。その半妹にあたるドレミファソラシドも米G2・メイトロンSの覇者という優秀な母系だ。同馬の兄姉に地方で6勝したマルカディフィートや現500万下のサンタクローチェがいる。馬主を対象とした社台グループオーナーズにラインナップ。総額1600万円で募集された。 千歳の社台ファームで体力強化が図られ、10月12日、美浦へ。25日のゲート試験をパスしたが、もともと疲れがたまりやすかった右前に腫れが見られたたため、山元トレセンに移って態勢を整え直す。2月22日の帰厩後も脚元に負担をかけすぎないよう、プール調整を併用しながら入念に乗り込まれてきた。先週の坂路では4ハロン53秒5を計時。余力を残してラスト12秒3で伸び、着実な進歩をうかがわせた。 早ければ、3月21日(祝・金)、中山のダート1800mより投票していく構え。初戦だけでなく、先々まで注目したい素材である。

エーデルグランツ(牡3、栗東・須貝厩舎)
父:ディープインパクト母:フォーシンズ母父:Sinndar

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。この世代ではミッキーアイル(シンザン記念、アーリントンC)、トーセンスターダム(きさらぎ賞)、ハープスター(チューリップ賞、新潟2歳S)が重賞を奪取。クラシックへも大挙して臨むこととなろう。 母フォーシンズ(その父シンダー)はドイツ産で、G2のブランドフォードSをはじめ、イギリスで3勝。英オークスでも4着に食い込んだ。同馬の全姉にディオジェーヌ(現2勝)がいる。キャロットクラブにて総額7000万円で募集された。ノーザンファーム空港で順調にペースアップ。9月4日、栗東に入厩した。27日のゲート試験に合格。ただし、時計を出し始めると球節付近に浮腫みが見られたため、NFしがらきに移って慎重に乗り込みを進めた。丹念に15-15を消化したうえ、2月28日に帰厩。時間をかけた効果があり、もう脚元に気を遣うことなく、しっかりと追い切りを重ねることができている。動きも豪快だ。3月23日(日)、阪神のダート1800mにスタンバイ。岩田康誠騎手が手綱を取る。
[ ナリティー at 2014/03/19(Wed) 07:52コメント(0) ]
2014/03/14(Fri)
ステラストリーム(牡3、美浦・萩原厩舎)
父:ネオユニヴァース母:シーズライクリオ母父:Boundary

父はネオユニヴァース。ファーストクロップよりアンライバルド(皐月賞)、ロジユニヴァース(ダービー)が登場したのに続き、ヴィクトワールピサ(ドバイワールドカップ、有馬記念、皐月賞)が世界へもその名を轟かせた。この世代でもオメガハートロック(フェアリーS)がタイトルを奪取。クラシック戦線でも目が離せない。 母シーズライクリオ(その父バウンダリー)はアメリカで2勝。同馬の半兄に加G2のニジンスキーSをレコードタイムで制したシーサイドリトリート(米7勝)がいる。サダムグランジュテ(5勝)やリオグランデ(現1勝)の半弟でもある。募集総額2800万円でキャロットクラブにラインナップされた。ノーザンファーム空港で体力強化が図られ、11月14日、美浦に入厩した。28日のゲート試験をパス。本格化は先と見て、いったんNF天栄に移って乗り込みを進めた。1月29日の帰厩後はひと追いごとに上昇。先週のウッドコースでは古馬1000万下のオメガユニコーンを追走し、しっとりと併入に持ち込んだ。長めの距離にも対応できるスタミナも備えている。3月16日(日)か21日(祝・金)に組まれている中山のダート1800mでのデビューが有力だが、今週以降の芝(未勝利戦)も視野に入れている。

ハーモニックレディ(牝3、栗東・石坂厩舎)
父:Doyen母:マーモリー母父:Tiger Hill

父はサドラーズウェルズの後継であり、キングジョージ6世&クイーンエリザベスDSに優勝したドイエン。日本での産駒では、624キロで出走して話題を集めたショーグン(現2勝)が非凡な才能を発揮し始めた。 母はアイルランド生まれのマーモリー(その父タイガーヒル、不出走)。祖母のムーンレディがG2・独セントレジャーなど重賞4勝の強豪であり、エイシンフラッシュ(ダービー、天皇賞・秋)、ダノンムーン(現3勝)らは同馬の叔父にあたる。馬主を対象とした社台グループオーナーズにラインナップ。募集総額は2000万円だった。 追分ファーム・リリーバレーにて体力強化が図られたうえ、10月1日、山元トレセンに移ってペースアップされる。トレセン近郊の吉澤ステーブルウエストを経由し、1月17日に栗東に入厩した。31日のゲート試験をパスすると、丹念に時計をマーク。牝ながら雄大な馬体を誇り、まだ中身が伴っていない印象を受けるものの、この血筋らしい奥深さが感じられる。先々まで追いかけたい素材である。3月16日(日)、阪神のダート1800mでデビュー。菱田裕二騎手に依頼している。

ビーイノベイティブ(牡3、栗東・藤原厩舎)
父:クロフネ母:ビーポジティブ母父:サンデーサイレンス

前5年の総合サイアーランキングでは、5、3、2、5、8位と抜群の安定度を誇っているクロフネが父。スピード豊かな産駒が多く、芝・ダートを問わずコンスタントに勝ち上がるうえ、フサイチリシャール(朝日杯FS)、スリープレスナイト(スプリンターズS)、カレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念)、ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)らのトップクラスを送り出している。 母ビーポジティブ(その父サンデーサイレンス)はトゥザヴィクトリー(最優秀古牝馬、エリザベス女王杯、ドバイワールドC2着、トゥザグローリーやトゥザワールドの母)の全妹にあたり、全弟にもサイレントディール(武蔵野Sなど重賞を3勝、フェブラリーS2着)がいる。交流G3のクイーン賞に優勝するなど、ダート戦線で活躍した。同馬の全兄が現4勝のトリップ(ジャパンダートダービー2着、弥生賞2着)。サンデーサラブレッドクラブにて総額4400万円で募集された。 一時は590キロ近くの体重を誇った巨漢。ノーザンファーム空港でしっかりと基礎固めされた後、10月26日にはNFしがらきへ移動し、順調にスピードメニューを消化する。栗東への入厩は12月25日。同ステーブルらしく丁寧に手順を踏み、15-15をこなしながらゲート練習に取り組む。2回目の挑戦で2月13日の試験に合格すると、本格的な追い切りに移行。全体の時計は目立たないものの、先週のウッドコースでも余力たっぷりに終いを伸ばした。スケールの大きさが伝わってくる。3月16日(日)、阪神のダート1800mにスタンバイ。幸英明騎手が手綱を取る。
[ ナリティー at 2014/03/14(Fri) 07:31コメント(0) ]
2014/03/14(Fri)
【3歳】
●アクアブルーキング(牡 栗東・西浦勝一 父キングカメハメハ、母メイショウシュウカ)
 母メイショウシュウカはメイショウオウドウ(00年大阪杯-GII、01年鳴尾記念-GIII)の全妹にあたる良血馬ながら、現役時代は未勝利に終わり、繁殖牝馬としてもこれまでに送り出した4頭はすべて未勝利に終わっている。ただ、父がキングカメハメハに替わった本馬は配合的に見どころがあるので取り上げてみたい。父キングカメハメハは「Northern Dancer+Secretariat」の構成を抱えた血と相性がよく、短距離王ロードカナロア、ダート王ベルシャザール、ジャパンCを勝ったローズキングダムなど、主要な活躍馬はこの配合パターンから誕生している。本馬の2代母アルタデナは、父がNorthern Dancerの息子Lyphard、2代母の父がSecretariatなので、「Northern Dancer+Secretariat」の構成となっている。芝の中距離タイプとしていいところがありそうだ。

●コンソラーレ(牝 美浦・相沢郁 父マンハッタンカフェ、母ノースドール)
 父マンハッタンカフェはNijinskyとMr.Prospectorを併せ持つ繁殖牝馬と相性がいい。このパターンからはイコピコ、エーシンモアオバー、サンディエゴシチー、マンハッタンスカイ、レッドアゲート、メイショウレガーロといった活躍馬が出ている。本馬はこのパターン。母にHopespringseternal≒シル2×3という凝縮があるのは面白い。父マンハッタンカフェはドイツ血統を含んだ異系血脈を豊富に抱えているので、それとは対照的な主流血統を濃厚に抱えたノースドールのような繁殖牝馬は好ましい。芝向きのマイラーだろう。

●ソルシエトウショウ(牝 美浦・高木登 父マーベラスサンデー、母ウイッチトウショウ)
 レジェトウショウ(父キングヘイロー/13年シルクロードS-GIII・5着)、トウショウギフト(父カリズマティック/準OP)の半妹。「マーベラスサンデー×ジェイドロバリー」は、少ない産駒からメイショウサライ(07年プロキオンS-GIII・4着)、マルトク(準OP)、ラインジェシカ(準OP)などコンスタントに良駒を誕生させており成功している。若干硬いところのある組み合わせなのでダートのほうが合っているが、本馬の場合、2代母サマンサトウショウがエプソムC(GIII)の勝ち馬で、本馬の従姉妹にスイープトウショウ(05年宝塚記念-GI、04年秋華賞-GI、05年エリザベス女王杯-GI)がいるので、芝向きの柔らかさも期待できる。距離はマイル前後がいい。

●タイセイマジック(牡 栗東・矢作芳人 父ダイワメジャー、母スロットル)
 関東オークス(GII)5着のピュアーフレームの半弟。「ダイワメジャー×A.P.Indy」の組み合わせは、デビューした4頭中3頭が勝ち上がり、そのなかにはエクセラントカーヴ(13年京成杯オータムH-GIII)、リーゼントロック(14年黒竹賞-3歳500万)が含まれている。唯一未勝利だった1頭はデビュー戦から3着、3着のあと骨折して引退したので、無事ならば勝ち上がっていた可能性が高い。本馬は母方の奥に、父と相性のいいRoyal ChargerとMahmoudの組み合わせから成るLord Avie、Courting Daysを持ち、それらと似た組成のIron Rulerも含んでいるのでおもしろい。大物感を感じさせる好配合馬なので注目してみたい。芝・ダート兼用のマイラー~中距離タイプ。

●ネビュラ(牝 栗東・中内田充正 父ネオユニヴァース、母スプリングレイン)
 スプリングシーズン(父ブライアンズタイム/準OP)、ヴァンガード(父アグネスタキオン/1000万)の半妹。父はネオユニヴァースに替わった。母はMr.Prospector 3×4、Northern Dancer 4×4・5、Buckpasser 4×5などアメリカ血統を主体とする父母相似配合で、これが安定した活力を子に供給する鍵となっている。父ネオユニヴァースはヨーロッパ血統主体のやや鈍重さも感じられる種牡馬なので、こうしたタイプの繁殖牝馬は合う。2頭の兄がそうだったようにダートで本領を発揮しそうだ。距離は万能だろう。
[ ナリティー at 2014/03/14(Fri) 07:28コメント(0) ]
2014/03/06(Thu)
レッドダニエル(牡3、美浦・大竹厩舎)
父:トワイニング母:リトルディッパー母父:アグネスワールド

堅実な成績を誇るトワイニングの産駒。フォーティナイナーの後継だけに、ロールオブザダイス(平安S)をはじめ、ダートでの活躍が目立つが、様々な分野に対応できる遺伝子であり、フサイチアソート(東京スポーツ杯2歳S)、ドリームガードナー(シンザン記念2着)、カツヨトワイニング(ファルコンS2着)などターフランナーも送り出している。 母系もコンスタントな勝ち上がりが魅力。母リトルディッパー(その父アグネスワールド)は芝1200mで2勝をマークした。その半兄に3勝したキングスデライトがいる。四代母ウイークエンドディライト(G3・スカイラヴィルSなど米16勝)に連なるファミリーだ。東京サラブレッドクラブにて総額1600万円で募集された。 社台ファームでの基礎固めを経て、10月1日にトレセン近郊のミホ分場へ。11月6日、美浦に入厩した。20日のゲート試験をパスすると、いったん松風馬事センターでの放牧を挟んで成長を促した。1月28日の帰厩後は順調にペースアップ。まだ気持ちに幼さが残るものの、ひと追いごとに反応が上向いてきた。先週のウッドコースでは後藤浩輝騎手が手綱を取り、伸びやかなフットワークを披露。初戦から十分に動ける態勢にある。 後藤ジョッキーを配し、3月8日(土)、中山のダート1800mにエントリーする。

アンゴスチュラ(牝3、栗東・安田厩舎)
父:ダイワメジャー母:マンハッタン母父:アフリート

ファーストクロップよりG1ウイナーのカレンブラックヒル(NHKマイルC)を送り出したダイワメジャーが父。4歳にはコパノリチャード(スワンS、阪急杯、アーリントンC)、この世代もマーブルカテドラル(アルテミスS)らがいて、続々と勝ち星を積み重ねている。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子。しかも、豊富な成長力も見込める。 母マンハッタン(その父アフリート)は3勝を挙げた快速馬。その半兄にオグリキャップ記念やブリーダーズゴールドCに勝ち、JRAの重賞でも健闘したアルアランがいる。同馬の半兄がメトロノース(2勝、北海道2歳優駿など地方4勝)、マンハッタンコード(現1勝)ら。キャロットクラブにて総額1800万円で募集された。ノーザンファーム空港での乗り込みは順調に進み、7月26日、栗東へ。8月14日のゲート試験をパスした。ただし、出走直前まで追い切りを重ねた段階で鼻出血が見られた。NFしがらきできちんとケアされたうえ、入念に態勢を整え直す。2月1日に帰厩。当初から行く気にあふれ、動きは上々である。初戦向きの個性であり、いきなりエンジン全開となろう。3月8日(土)、阪神のダート1200mにスタンバイ。川田将雅騎手が手綱を取る。

ヴィルヌーヴ(牝3、美浦・大竹厩舎)
父:ディープインパクト母:アビラ母父:Rock of Gibraltar

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトの産駒。史上最速のスピードで勝ち鞍を量産している。この世代ではミッキーアイル(シンザン記念、アーリントンC)、トーセンスターダム(きさらぎ賞)、ハープスター(新潟2歳S)が重賞を奪取。クラシックへも大挙して臨むこととなろう。 母はイギリス産のアビラ(その父ロックオブジブラルタル)。その半姉のサドラーズフラッグはG3・ロワイヨモン賞などフランスで3勝をマークした。祖母がG2・マルレ賞、G3・ノネット賞を制し、英オークスでも3着したアニマトリスだ。同馬の全姉にハッピーアビラ(現2勝)。ジェベルムーサ(現3勝)は半兄にあたる。馬主を対象にした社台グループオーナーズに総額3400万円で募集された。ノーザンファーム早来で体力強化が図られたうえ、10月4日にNF天栄へ。11月7日、美浦へと移動した。20日のゲート試験をクリアしたが、繊細さが残る心身に配慮され、いったん放牧に出る。1月16日の帰厩後も丁寧にペースが上げられた。出走直前になって右前の蹄を軽く傷めるアクシデントがあったものの、短期間で回復。問題なく態勢が整った。追い切りのタイムは目立たないものの、いかにも軽い芝で真価を発揮しそうな個性。長く脚を駆使できる。 田辺裕信騎手で投票した先週の中山(芝2000m)を除外。今週以降はダートしか新馬が組まれていないため、3月9日(日)、中山の未勝利(牝馬限定の芝1800m)へ向かう。
[ ナリティー at 2014/03/06(Thu) 09:39コメント(0) ]
2014/03/06(Thu)
【3歳】
●エイシンハヤブサ(牡 栗東・高野友和 父ダイワメジャー、母アーリントンガール)
 母アーリントンガールは中央未勝利に終わったものの、母の父は名種牡馬Miswaki、2代母エイシンテネシーはマーベラスクラウン、ネーハイシーザーを相手に金杯・西(GIII)を勝った名牝。ポテンシャルの高さを感じさせる繁殖牝馬なので配合次第では大物を出す可能性があると思われる。母の2代前にはMr.ProspectorとVice Regentが並んでいるが、これはVice Regentを持つダイワメジャー産駒の出世頭アミカブルナンバー(現OP)の母の父Silver Deputyと同じなので注目したい。本馬は硬質なスピード血統が集められているので、アミカブルナンバーと同じく芝1400~1600mで本領を発揮するだろう。

●エイシンロビン(牝 栗東・小崎憲 父Empire Maker、母Rutherienne)
 12年9月のキーンランドセプテンバーセールにおいて株式会社栄進堂が40万ドル(当時邦貨で約3100万円)で落札した。母Rutherienneはデルマーオークス(米G1・芝9f)、ジェニーウィリーS(米G1・芝8.5f)など北米で24戦11勝の成績を残した活躍馬。本馬はその初子にあたる。父エンパイアメーカーはベルモントS(米G1・ダ12f)などG1を3勝した名馬で、種牡馬としても大成功。12年の米サイアーランキングでは2位だったものの、集計を北米のみに限定するとトップだった。現在日本で繋養されており、今年の夏に日本における初年度産駒がデビューする。母の父Pulpitは父と相性がいいA.P.Indy産駒。母方にA.P.Indyを持つエンパイアメーカー産駒には、G1を6勝した名牝Royal Delta(米3歳牝馬チャンピオン、米古牝馬チャンピオン)、アシュランドS(G1)を9馬身差で圧勝するなどG1を3勝したEmollient、アーカンソーダービー(米G1)を勝ったBodemeisterなどがいる。ダート向きの大物マイラーとなるだろう。

●ゲンパチケンザン(牡 美浦・萱野浩二 父ゴールドアリュール、母ブルーベルベット)
 母ブルーベルベットは未勝利馬だが、その全兄にJBCスプリント(GI)など重賞を5勝したマイネルセレクトがいる。マイネルセレクトは桜花賞馬ハギノトップレディの孫にあたる芝血統のファミリーから誕生したが、父フォーティナイナーのパワーによってダート向きに出た。要するに、マイネルセレクトの全妹にあたる母ブルーベルベットの体内には、ハギノトップレディの芝的な要素と、フォーティナイナーのダート的な要素が同居しており、どちらが表に出てくるかによって産駒のタイプが違ってくる。本馬の4分の3兄ブルーハーツクライは芝向きのハーツクライが父なので、芝向きの特長が表れて芝で3勝を挙げた。本馬の父はゴールドアリュール。ダート向きの名種牡馬として定評があるので、おそらく産駒はダート向きに出るだろう。マイル前後で力を発揮する。

●サトノエカテリーナ(牝 栗東・池江泰寿 父ディープインパクト、母ロンドンブリッジ)
 母ロンドンブリッジはファンタジーS(GIII)を勝ち、桜花賞でも2着に逃げ粘った快速馬。繁殖成績は優秀で、これまでにダイワエルシエーロ(父サンデーサイレンス/04年オークス-GIなど重賞4勝)、ビッグプラネット(父ブライアンズタイム/05年アーリントンC-GIII、京都金杯-GIII)、ダイワディライト(父アフリート/09年カペラS-GIII・2着)などの活躍馬を送り出し、出走した7頭の子のうち6頭が勝ち上がっている。本馬はディープインパクト産駒。「ディープインパクト×ドクターデヴィアス」の組み合わせはベールドインパクト(13年京都記念-GII・2着、12年京都新聞杯-GII・2着)と同じ。芝向きの中距離タイプとしてしっかり走ってくるだろう。

●シェルシェ(牡 栗東・池江泰寿 父ネオユニヴァース、母グリントインハーアイ)
 半兄ティアモブリーオ(父エンパイアメーカー)は比較的小柄な馬体ながらダートのOPクラスで頑張った。本馬の父はネオユニヴァースなので、ヴォルシェーブ(14年京成杯-GIII・6着)、モンドシャルナ(13年ラジオNIKKEI杯2歳S-GIII・6着)、トーセンソレイユ(13年エルフィンS-OP)などの4分の3同血にあたり、ダノンフェニックス(11年京都新聞杯-GII・7着)とも血統構成が近い。ウインドインハーヘアの母の父Bustedは父ネオユニヴァースと相性がよく、HaloとSir Ivorの相似な血のクロスも生じるので、この配合は悪くない。母はBlushing GroomとLyphardを併せ持つので、京成杯(GIII)4着など重賞で安定した力を発揮するピオネロ(父ネオユニヴァース)と配合構成が似ている。芝向きの中距離タイプとして見どころのある配合だ。

●ブラボーハワイ(牝 栗東・音無秀孝 父キングカメハメハ、母ブラボーサンライズ)
 ブラボーデイジー(父クロフネ/10年エンプレス杯-JpnII、09年福島牝馬S-GIII)、ブラボースキー(父ストラヴィンスキー/OP)の半妹にあたる。母ブラボーサンライズは強力な芝適性を伝えており、何を交配しても芝向きの産駒が出る。一方、本馬の父キングカメハメハは、Mr.Prospectorのクロスを作るとダート向きに出やすいという特徴がある。本馬はこの配合(Mr.Prospector 3×4)なので、父の配合パターンに沿ってダート向きに出るのか、母の特徴に沿って芝向きに出るのか興味深い。いずれにしても配合は上々なので、どちらに出ても手堅く出世するだろう。
[ ナリティー at 2014/03/06(Thu) 09:37コメント(0) ]