2015/05/27(Wed)
●アポロノホウリン(牡 美浦・堀井雅広 父キンシャサノキセキ、母アポロジャスミン)
 半兄アポロノシンザン(父サクラバクシンオー)は京王杯2歳S(GII)5着、ファルコンS(GIII)7着など短距離重賞で健闘している。母の父Saint LiamはSaint Balladoを経てHaloにさかのぼる系統で、2005年にブリーダーズCクラシック(米G1)などG1を4勝して米年度代表馬に選出された。種牡馬としてはわずか1世代を残しただけで急逝してしまったが、わずかな産駒から米年度代表馬Havre de Graceを出し、その死が惜しまれている。本馬の父キンシャサノキセキは高松宮記念(GI)を2連覇したスプリンター。種牡馬成績も上々で、初年度産駒はJRAで28頭勝ち上がっており、代表産駒のサフィロスは京王杯2歳S(GII)で2着となった。意外なことに芝連対率14.8%、ダート連対率24.6%とパワー型の傾向が出ている。本馬は仕上がり早の芝・ダート兼用タイプだと思われるが、ダート向きに出る可能性も考えておきたい。

●ダイワウィズミー(牝 栗東・松田国英 父キングカメハメハ、母ダイワスカーレット)
 母ダイワスカーレットは有馬記念(GI)、桜花賞(GI)、秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)を制した女傑。その4分の3兄はダイワメジャー(04年皐月賞-GI、06年天皇賞・秋-GI、06・07年マイルCS-GI、07年安田記念-GI)で、近親にダイワファルコン(12、13年福島記念-GIII)がいる名門ファミリー。本馬の全姉ダイワレジェンドは現在1600万条件の上位におり、重賞に出走するのも時間の問題だろう。3月に富里特別(1000万下・芝1800m)を5馬身差で圧勝した際は、2レース後に同コースで行われた中山記念(GII)よりも勝ち時計が0秒9速かった。切れる脚はないものの、持続力を活かす競馬をすれば強い。晩成血統ではないのでPOG期間中の活躍も期待できる。

●プロディガルサン(牡 美浦・国枝栄 父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー)
 リアルスティール(15年共同通信杯-GIII、15年皐月賞-GI・2着)、ラングレー(14年毎日杯-GIII・4着)の全弟。2014年のセレクトセール1歳で1億8000万円(税抜)の高値で落札された。「ディープインパクト×Storm Cat」はキズナ、アユサン、ラキシス、エイシンヒカリなどを出しているニックス。2代母MonevassiaはKingmamboの全妹で、3代母Miesqueは80年代の世界最強マイラー。この良血は魅力的だ。母方の奥は底力あふれる血で構成され、とくにFlower Bowlが入るのがいい。こうした血は「ディープインパクト×Storm Cat」を活かすのに必要だ。この兄弟のデビュー時の馬体重はラングレーが480kg、リアルスティールが498kg。後者のほうが器は上。ドナブリーニやクロウキャニオン産駒にも見られる「同性の全きょうだいは大きく出たほうが大物」という法則に当てはまっている。本馬も500kg前後の馬格であることを期待したい。

●ロードセレリティ(牡 栗東・橋田満 父キングカメハメハ、母ティアドロップス)
 半兄にマイネルラクリマ(父チーフベアハート/14年オールカマー-GIIなど重賞3勝)、全兄にナムラショウリ(2勝)がいる。2代母パイナップルスターは、北九州記念(G3・芝1800m)を勝ったダンディコマンドの全姉。「ニホンピロウイナー×ノーザンテースト」は90年代によく見られた成功パターンで、フラワーパーク(スプリンターズS、高松宮記念)がその代表格。ニホンピロウイナーもノーザンテーストもHyperionが配合構成の核となっており、そのパワフルな血の影響か、全兄ナムラショウリは芝よりもダートで良績を残した。ただ、「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という組み合わせなので、全兄弟であっても素軽い要素が多く伝われば芝でも十分活躍できる配合構成ではないかと思われる。ハマればマイネルラクリマ級の活躍も期待できる。
[ ナリティー at 2015/05/27(Wed) 06:56コメント(0) ]
2015/05/16(Sat)
●アッラサルーテ(牝 美浦・手塚貴久 父ダイワメジャー、母ラタフィア)
 母ラタフィアは現役時代、芝・ダートを問わず5勝を挙げた。繁殖牝馬としては優秀で、本馬の全姉エピセアローム(父ダイワメジャー/12年セントウルS-GII)、4分の3兄ラターシュ(父マーベラスサンデー/準OP)、エクセルサス(父スペシャルウィーク/09年ラジオNIKKEI杯2歳S-GIII・6着)を産んでいる。母方にボールドラッドまたはその全弟Successorが入るダイワメジャー産駒は成功しており、前出のエピセアロームのほかにオリービン、メイショウタマカゼとメイショウビザンの兄妹、メジャープレゼンスとメジャーステップの兄弟など、コンスタントに走っている。姉と同様の活躍を期待したい。

●サトノキングダム(牡 美浦・国枝栄 父ディープインパクト、母ダリシア)
 ケンタッキーダービー(米G1・芝10f)とドバイワールドC(首G1・AW2000m)を制したAnimal Kingdomの半弟。母はアメリカで誕生したあとドイツに渡り、シュパルカッセンフィナンツグルッペ賞(独G3・芝2000m)を制した。日本における産駒はこれまで3頭がデビューし、勝ち上がりは1頭だけだが、「ディープインパクト×Acatenango」は相性がよく、ワールドエース、エックスマーク、ペルレンケッテなどコンスタントに活躍馬が誕生している。2代母の父はダンシングブレーヴ。父と相性のいい血で、Alzao≒ダンシングブレーヴ3×3はスマートレイアー、アヴニールマルシェ、サトノルパンなどと同様のパターン。Animal KingdomはLyphard 4×4だったのでここを強化する配合は好ましい。芝2000~2400m向き。

●トウショウジャイロ(牡 栗東・角田晃一 父ダイワメジャー、母シーイズトウショウ)
 母シーイズトウショウはサクラバクシンオーの代表産駒の1頭で、現役時代にCBC賞(GII)など重賞を5勝した名スプリンター。初子のスサーナトウショウ(父ロックオブジブラルタル)は11戦未勝利、2番子のヒアーズトウショウ(父フジキセキ)は3戦未勝利といいところがなかったが、3番子のトウショウピスト(父ヨハネスブルグ)は函館2歳S(GIII)で3着となり、500万下を勝ち上がるなど素質のあるところを示している。「ダイワメジャー×サクラバクシンオー」はこれまでこれといった大物はいないものの、出走5頭中4頭が勝ち上がっている。母がシーイズトウショウなら初の大物となる資格は十分だろう。芝向きのマイラー。

●ヴァンキッシュラン(牡 栗東・角居勝彦 父ディープインパクト、母リリーオブザヴァレー)
 母リリーオブザヴァレーはオペラ賞(仏G1・芝2000m)など仏重賞を3勝。その半弟はUAEダービー(首G2・ダ1900m)を圧勝したMubtaahij。母方にGalileoを持つディープインパクト産駒はローハイドとウェルブレッドの兄弟が走っており、いずれも勝ち上がっているので悪くはないが、重賞を勝つには少々パンチが足りない。3代母Gale Warningは「ラストタイクーン×Up Spirits」というアメリカ血統。また、母はHopespringseternal≒ラストタイクーン4×3でもある。この部分がスパイスとなり全体に鋭さ、素軽さを及ぼすことができればおもしろい。芝向きの中距離タイプ。

●サトノアンジュ(牝 美浦・萩原清 父ヴィクトワールピサ、母アオゾラペダル)
 母アオゾラペダルは現役時代6歳まで走り、最終的には1000万条件まで出世した。母の弟にはクォークスター(10年セントライト記念-GII)がいる。母はスカーレットブーケ(ダイワメジャーの母)の全姉スカーレットブルーとホワイトマズルを併せ持つのでダローネガと配合構成が似ており、繁殖牝馬として期待できる。父ヴィクトワールピサはHalo 3×4なので、それと配合が似ているDroneを抱えたホワイトマズルは合うはず。「ヴィクトワールピサ×ホワイトマズル」は距離適性が長めなのでMr.Prospector 4×5はいいサポートとなるはず。芝向きの中距離タイプ。
[ ナリティー at 2015/05/16(Sat) 06:06コメント(0) ]